ソムタム田井のコスプレリポート:「NIKKE」レイヤー 肉感にこだわり レジンで作ったクレープも
配信日:2025/07/21 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、ニコニコ動画の世界観をリアルに再現した大型イベント「ニコニコ超会議2025」で撮影、インタビューした、「勝利の女神:NIKKE」のティアに扮(ふん)するみあ様さんと、同じくティアの“マリオンクレープ コラボVer.”に扮する宮御なでさんを紹介する。
同作はコスプレ界隈でも非常に人気が高く、2022年11月のリリース以降、どのイベントに行っても必ずコスプレ参加者を見かけるくらい定番のタイトル。
作中では、キャラクターごとに複数のバージョンのコスチュームが実装されているほか、さまざまな企業との連動企画の際に特別な“コラボ衣装”がデザインされるキャラもいて、宮御なでさんが用意した衣装は、2025年2月に行われたクレープ店・マリオンクレープとのコラボイベント時に発表されたコスチュームになる。
「ニコ超」では「NIKKE」レイヤー同士で集まり、“併せ”を楽しんでいるグループが大勢いたが、みあ様さんたちのように“同じキャラクターの別バージョンの衣装”で併せを行うケースは珍しく、異色のツーショットを撮影しようと大勢のカメラマンが列を作っていたのが印象的だった。
制服姿のティアに扮するみあ様さんは、肉感にこだわり、体に厚みを出すことを意識したという。
「こちらのキャラは清楚系ギャルのイメージなので、メークは濃くしすぎないように気をつけました。ティアちゃんならではの“肉感”を表現するために、衣装の下にもたくさん着込んで。体に厚みを出したことと、さりげなく胸元を強調するポーズを練習してきたことも、今回のコスプレのこだわりポイントになります」
一方の宮御なでさんは、コラボ衣装を象徴するアイテムであるクレープを自作で用意。その質感に注目してほしいと話す。
「こちらの衣装が発表されて一目見た瞬間、“コスプレをしたい!”と思い、オーダーメイドで制作していただきました。手に持っているクレープは自作で用意したもので、レジンを加工して作りました。フルーツのフレッシュなツヤツヤ感をうまく表現できたんじゃないかな……と思っていて、自分では出来栄えに満足しています」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB