荒木飛呂彦:「ジョジョ」9人の主人公を初めて描き下ろし 制作秘話を明かす なぜ承太郎はイギーを抱いている?
配信日:2025/07/17 16:08

荒木飛呂彦さんの人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの初となる体験型公式ショップ「THE★JOJO WORLD(ザ ジョジョワールド)」が、7月24日に渋谷PARCO 6階(東京都渋谷区)にオープンする。17日にオープニングセレモニーが行われ、荒木さんが登場した。荒木さんが同ショップのためにシリーズの歴代主人公9人を描き下ろしたイラストも話題になっており、制作秘話を明かした。
荒木さんは、9人の主人公全員がそろったイラストを描いたのは初めてといい、「各部1人の主人公がいる形なので、混在させると読者が混乱するのでやらないんです。今回『9人描いてほしい』と言われて、『えー!』と思ったのですが、描いていくうちに傑作だなと思い始めました。仕事場に9人がいるような感じになって、『いるなぁ』と。『9』は、1から9までの数字の中で0を除くと完全な数。これがパルコの守り神になりますように」と語った。
描く際は「それぞれ奇抜な立たせ方をしないと決めた。学生服が3人、女性が1人なので、色、身長も含めてトータルで考えていく」とこだわりを語った。同イラストが公開された際には、空条承太郎がイギーを抱きかかえている姿も話題になったが、「9人並べる想定で描いたので、真ん中にアクセントがほしいなと。(イギーは)小道具ですね」と笑顔で明かした。
「THE★JOJO WORLD」は、2021年から不定期で実施されてきた同シリーズのイベント「JOJO WORLD」の好評を受け、常設店としてグランドオープンすることになった。店内には、ファンを“奇妙な冒険”へ誘うさまざまな演出や仕掛けが施される。荒木さんによる描き下ろしメインイラストが店頭に配置され、回廊のように広がる店内にグッズが並ぶ。“スタンドの矢”や、さまざまな“スタンド”の痕跡がちりばめられた内装となる。
マンガ、アニメのグッズが販売されるほか、これまでのイベントで人気だったアトラクションやミニゲームが楽しめる。キャラクターをイメージしたメニューが提供される「イギーカフェ」も併設される。営業時間は午前10時~午後9時。無休。オープンから当面の間、混雑緩和のため入店に事前予約が必要。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年に「週刊少年ジャンプ」(同)で連載が始まった人気マンガ。ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから始まるジョースター家の血縁と因縁を描く壮大なストーリーや、独特の擬音を用いた表現、印象的な立ちポーズなどが人気を博している。第7部「STEEL BALL RUN(スティール・ボール・ラン)」のアニメ化が発表されたことも話題になっている。
提供元:MANTANWEB