ヤンマガ:米国向け英語版配布へ 表紙は士郎正宗描き下ろし 「頭文字D」しげの秀一新作も
配信日:2025/07/16 4:00

講談社のマンガ誌「ヤングマガジン」の創刊45周年を記念して米国に向けた英語版の特別増刊号「ヤングマガジンUSA」が8月にリリースされることが分かった。「頭文字D」のしげの秀一さんの新作「Subaru and Subaru」や「惡の華」「血の轍」の押見修造さん、不安の種」「後遺症ラジオ」の中山昌亮さんの作品などが掲載される。表紙は「攻殻機動隊」の士郎正宗さんが描き下ろし、花沢健吾さんの「アンダーニンジャ」も特別掲載される。
特別増刊号は、8月21日(現地時間)に米ニューヨークで開催されるイベント「ANIME NYC 2025」や米国の17店舗の紀伊國屋書店で配布予定。公式Xや特設サイトで順次無料公開され、SNSを通じてティザー映像なども展開する。
読者参加型の総選挙キャンペーンも実施する。19作品中16作品が対象となり、X)や特設サイトで投票でき、支持を集めた5作品は「ヤングマガジン」やマンガアプリ「KMANGA」で日米同時連載される。
同誌の白木英美編集長は特別増刊号を刊行する経緯を「近年、世界的にマンガの需要が高まる中で、特に青年マンガの持つ深みや魅力を、より多くの方に届けたいと考えたのがきっかけです。『AKIRA』や『攻殻機動隊』といった名作を世に送り出してきたヤングマガジンとして、次なる『AKIRA』を創出したいという思いもあります。ちょうど本年が創刊45周年という節目を迎えることもあり、その記念事業の一環として今回の北米向け増刊企画を実現する運びとなりました。現在、海外市場では少年マンガが主流となっていますが、少年マンガでは描ききれないテーマや表現を含む青年マンガの可能性を、海外最大市場である北米の読者の皆さまにも届けたいと考えています」と説明。
「日本版のヤングマガジンでは、殺し屋やドラッグといった刺激的な題材を扱う作品が多いのが特徴ですが、今回の北米向け増刊では、SFやダークファンタジーといったジャンルに重点を置いて構成しています。『アウトサイダーのための雑誌』というヤンマガらしさは踏襲しつつも、より国際的なスケールで共感されうる作品群を揃えました。世界観の広がりやテーマ性において、グローバル市場に響くラインアップを目指しています」と話している。
提供元:MANTANWEB