宮崎ヒヨリ×青山吉能:「フドあす」インタビュー(1) “女子高生がしゃべるだけ” 収録は胸熱!?

配信日:2025/07/07 18:01

「フードコートで、また明日。」の一場面(C)2024 成家慎一郎/KADOKAWA/フードコートで、また明日。製作委員会
「フードコートで、また明日。」の一場面(C)2024 成家慎一郎/KADOKAWA/フードコートで、また明日。製作委員会

 マンガ配信サイト「コミックNewtype」(KADOKAWA)で連載中の成家慎一郎さんのマンガが原作のテレビアニメ「フードコートで、また明日。」が、7月7日からTOKYO MXほかで放送される。原作は、話しかけ難い雰囲気を漂わせる和田と、ギャルのような見た目で周囲から恐れられている山本が毎日のようにフードコートで会い、たわいもない話をする……という“女子高生がしゃべるだけ”のマンガとしてSNSなどで話題になっている。今作で初めてアニメにレギュラー出演する宮崎ヒヨリさんが和田、人気声優の青山吉能さんが山本を演じる。2人に作品の魅力、収録の裏側を聞いた。

 ◇「フドあす」出演の驚きと喜び 「重大事件!」

 --原作の印象は?

 宮崎さん 2人が本当にフードコートで話しているだけ、とは言いつつ、すごくイラストがきれいで。キャラクターの表情、動き、フードコートの空気感がきれいかつコミカルに表現されているなと思いました。そういったものがアニメでどう表現されるのかなとすごく魅力を感じました。

 青山さん まさに求めていた日常系というか、本当に何の事件も起こらないというか。自分が生きてるこの3次元の世界の延長線上に「2人がどこかにいるんじゃないか?」と思わせてくれるくらい、会話の内容もめちゃくちゃリアルなんです。和田が怒りを抱く目線も「分かる!」「そこを切り込んでくれるんだ」と、すごくユニークに、ファニーに描かれているのが共感できます。絵もとても可愛いらしいので、面白い上に癒やされる魅力的な作品だなと思います。

 --宮崎さんも青山さんもオーディションの末、出演が決まったと伺いました。宮崎さんは、初のアニメレギュラー出演で、ダブル主人公の一人である和田を演じることになりました。

 宮崎さん 本当にうれしくて、収録まで信じられなかったです。私は和田というキャラクターが本当に大好きで……! 見た目は優等生で清楚なんですけど、中身はしゃべるのが好きで、口が悪いところもあって、すごく人間らしいんです。自分と重なるところもあって、自然に演じられるという初めての感覚があったキャラクターだったので、そんな役に選んでいただけたことが、本当にうれしかったです。

 --和田は感情の起伏が激しいところもありますが、宮崎さんにもそういう面が?

 青山さん 気になりますね!(笑)

 宮崎さん 和田ほどではないんですけど(笑)、仲良くなるとちょっと素が出ちゃうというか。いっぱい話すのも好きなので共感できます。

 --青山さんは、ギャルの山本役が決まった時の率直なご感想は?

 青山さん 実はオーディションでは、和田も山本も受けていて、自分の体感的には和田役かな?と思っていたんです。和田は感情の振れ幅も大きくて面白いキャラクターで、山本はすごくクールで感情の幅が難しいなと。山本は自分の中でも演じたことのないタイプで、しかも超ローテンションなギャルというのが初めてだったんです。オーディションの後、結果が来るまで結構時間があったので落ちたと思っていたら、決まったという連絡があって、「えっ! 重大事件!」と驚きました。

 宮崎さん 私も山本役が青山さんだと伺った時、「ちょっと意外だな」って思いました。ユニークな役が多いイメージだったので。

 青山さん そうだよね、びっくりだよね。

 宮崎さん でも、初回のアフレコの時に青山さんの声を聞いて「あっ、山本だ」って。それに青山さんと共演できることがすごくうれしくて。一方的にファンだったので、収録現場でお会いした時にも「あっ、私の知ってるよっぴーさんだ」、優しくて面白いお姉さんだなって。

 青山さん えー、うれしすぎる! 自分もそんなふうに言ってもらえるようになったんだな。私は、宮崎さんが初めてアニメでレギュラーをやられるということで、スタッフの方に「青山さんが引っ張っていただく感じに」と言われて、「そんなこと私にできるかな」と思って。後輩ポジションが板について「先輩大好き!」みたいな感じで生きてきたので「自分が先輩ですって!?」みたいな。私がお世話になってきた格好いい先輩方のようにはなれないので「もうありのままでいよう!」と、格好つけるのをやめてみたんですけど、でもやっぱり「格好いい」と言われてみたい欲が出て、なんか変な人になりました(笑)。

 宮崎さん 格好いいです。

 青山さん 今、言わせてますよね(笑)。和田と山本がめちゃくちゃしゃべるテンポ感は、私たちのテンポ感もすごく重要なのかなと思ったので、宮崎さんと一緒にご飯に行ったり、休憩中に推しのアイドルについて話し合ったりして(笑)。そういうこともあって、1話から6話まで、しっかり進化していけたなって思います。

 ◇宮崎ヒヨリは成長コンテンツ? ギャルの山本は子音にこだわり

 --演じる上で意識したこと、大切にしたことは?

 宮崎さん 和田は結構口が悪くて、愚痴を言っているセリフも多いのですが、そこが単調になっちゃって。あと、最初は和田が結構ズレている女の子という意識が強くて、わざとらしくなってしまう時があったんですけど、音響監督さんに「和田はズレてはいるんだけど、それに自分で気付いていないから、一生懸命にやってほしい」とアドバイスしていただいて。どの感情に対しても一生懸命に、でもちょっとアホっぽくと意識して演じました。

 --収録を重ねる中で、自身の成長を感じることも?

 宮崎さん だいぶ変化があったと思います。最初のほうは一方的にバーって言っちゃうところもあったんですけど、後半は和田のちょっと気を抜いてる一面とか、アホっぽいけど可愛らしいところとか、2人の会話のズレが第三者の視点で楽しめるような、そういうお芝居がどんどん出来上がっていったかなと思います。本当に毎話毎話成長させていただいて、少しずつできることが増えていったなと思います。

 --青山さんは、そんな宮崎さんをそばで見ていていかがでしたか?

 青山さん 本当に変えてくる子なんですよ。分からないところも次の収録ではもう完璧で。あの手この手でいろいろな工夫を見せてくれて、すごく勉強熱心でなんて素晴らしいのだろうと。和田って、信じられないくらいのセリフ量があって、台本も難しいところで区切られていて、たくさんページをめくらないといけない。宮崎さんは、メインキャラも初めてで、いっぱいめくるのも初めてで、いっぱい緊張もあっただろうに、回を増すごとに生き生きとして。もう見ていて、成長コンテンツ!と。本当に胸熱物語でした。

 --青山さんは、山本を演じる上で意識したことは?

 青山さん かつてのクラスメートに、山本みたいなクラスメートがいたのを思い出したんです。学生の頃からオタクが誰しも持つギャルへの憧れがあって、クラスの派手なんだけど文化祭には積極的じゃない、けだるげなんだけど超人気者みたいな、恐れ多くて名前も呼んだことがなかったような女の子を思い出して。その子がどんなふうにしゃべっていたかを思い返すと、ギャルの「さしすせそ」には特徴があることに気付いたんです。例えば、「~~してる」も、ギャルだと「し」が「す」っぽく、「~~すてる」のように聞こえて。

 --何となく分かるような気がします。

 青山さん そこから、10年くらい前のギャルモデルたちがゲストで出演していたドラマを見てみたら、やっぱりギャルに共通する子音みたいなものがあるというか。そういうのを知るのが楽しくて。いろいろなところにヒントが広がっているのを知って、山本に出会えて世界が広がりました。

 --宮崎さんは、青山さん演じる山本と掛け合っていかがでしたか。

 宮崎さん 山本はすごくクールなんですけど、面倒見がよくて、和田のこともすごく受け止めてくれて、そういう優しさが言葉の一つ一つからにじみ出ていて。和田を演じながらすごく山本を好きになる感覚があって、青山さんの声を聞いて「山本ってなんてすてきな人なんだろう」と再確認させられました。

 青山さん ありがたいです。山本も和田も、違うベクトルで友達に欲しい要素が詰まってますよね。

提供元:MANTANWEB

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