雨宮天:「彼女、お借りします」インタビュー 第4期は修羅場!? 麻美が「怖っ!」

配信日:2025/07/04 7:01

「彼女、お借りします」に出演する雨宮天さん
「彼女、お借りします」に出演する雨宮天さん

 「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の宮島礼吏さんのラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「彼女、お借りします」の第4期が、MBS・TBS・BS-TBSほかの深夜アニメ枠「アニメイズム」で7月4日から放送される。第4期は、原作でも人気の“ハワイアンズ編”に突入。木ノ下和也と水原千鶴の“本当”の関係を知る小悪魔的な元カノ・七海麻美が千鶴に急接近し、緊迫した事態も発生することになる。ハラハラするような展開も待っているという第4期について、千鶴役の雨宮天さんに聞いた。

 ◇和也と千鶴の絆

 「彼女、お借りします」は、恋人にフラれてしまった20歳のダメダメ大学生の和也が、レンタル彼女の美少女・千鶴と出会う……というストーリー。2017年に「週刊少年マガジン」で連載をスタートした。テレビアニメ第1期が2020年7~9月、第2期が2022年7~9月、第3期が2023年7~9月に放送された。

 第1期の放送開始から約5年がたち、第3期以来、約2年ぶりの新作アニメとなる。「私も作品のファン」という雨宮さんは、長く愛される作品になっていることを喜ぶ。

 「ファンの方の熱量が高く、ずっと続いていると感じていて、すごくうれしいです。『かのかり』はラブコメですが、人間ドラマの部分も濃くなってきて、千鶴もさまざまな表情を見せます。声優としても演じ応えがあって、すごくうれしいです」

 第3期では、和也が映画制作のクラウドファンディングを無事成功させ、千鶴との距離が縮まった。雨宮さんが特に印象に残っているのは最終話だ。

 「公園で花火をした後に、和也の前で思い切り泣くシーンが特に印象に残っています。原作では、ほとんどセリフがなくて、千鶴の表情の移り変わりを丁寧に描いていました。原作ファンの方にも印象的なシーンだと思いますし、だからこそアニメになった時、ファンの方が思い描いていたような千鶴でありたいと思っていました。でも、マイク前で演じることになったら、そういうプレッシャーを気にする間もなく、千鶴の気持ちになりました。泣きそうになりながら、涙声を生かして、そのままお芝居としてマイクに乗せたんです。プレッシャーもありましたが、没入して、自然に千鶴の気持ちになって演じることができて、その流れを含めて印象的でした」

 和也と千鶴の絆が深まったこともあり、千鶴は第4期でこれまでとはまた違う表情を見せる。

 「3期は、千鶴と和也の人としての絆が深まりました。千鶴としては恋愛という側面を置いておいても、信頼できる相手になっているので、隙を見せるところもあります。距離が縮まったからこそ見せる表情もあります。和也のことを一人の人間として大切な存在と認識しています。共通の秘密を抱えていますし、和也のために秘密を守りたいって思って、動くことも増えてきます。3期を経て、信頼関係が深くなっていることを意識して演じました」

 ◇麻美に翻弄されるのが正解

 第4期で大きなインパクトを残すことになるのが麻美だ。麻美は、同じ大学に通う和也と1カ月だけ付き合うが、すぐに別れた“ゆるふわ小悪魔系な元彼女”。可愛らしい外見や雰囲気とは裏腹に、黒い一面を見せることがある。和也と千鶴の“本当”の関係に気づいており、揺さぶるような素振りを見せる。第4期では揺さぶりが大きくなる。雨宮さんは第4期の麻美について「怖っ……ですよね(笑)」と話す。

 「第3期ではほとんど息を潜めていた麻美さんが活躍します。活躍と言っていいのか分からないんですけどね(笑)。彼女が動いて怖くないわけない! 彼女が動いてくれるから、毎話毎話がハラハラします。私も原作を読む手が止まらなかったエピソードですし、麻美さんの登場を待ってたファンの方も多いと思うので、そこは期待していただきたいです」

 麻美が登場すると緊張感のある空気が流れる。そこが魅力的なキャラクターでもある。

 「見た目がすごく可愛いじゃないですか。第4期の二つ結びの髪型も好きです。でも、まあ怖い(笑)。そのギャップがクセになるんです。麻美さんが出てくるだけで、何が起きるの!?とワクワクします。千鶴を演じてる身としては、めちゃくちゃ怖いのですが、ワクワク感はすごくあります。どう面白くしてくれるの?って(笑)」

 麻美を演じるのは悠木碧さんだ。これまでも怪演を見せてくれたが、麻美の活躍する第4期ではさらなる怪演が期待される。

 「4期では麻美さんと掛け合うシーンがグッと増えるのですが、麻美さんはずっと怖いんです。麻美さんと接する時の千鶴は、どうしよう?と常に焦っています。3期では、恐怖心や焦りを持って誰かとしゃべるシーンがなかったですし、3期と全然違う感情で千鶴を演じました。あおさんは、本当に楽しそうに演じていらっしゃるんです。(アフレコの本番収録の前に行う)テストの時に何回も笑いました。怖すぎて笑っちゃうんですよね。 4期の各エピソードの最後は、麻美さんのカットで終わることが多いのですが、そこにあおさんのセリフや息が入ると、それが怖すぎて!」

 麻美の演技に対して「怖い」というのは最大級の賛辞だろう。悠木さんと共演する中で大きな刺激を受けた。

 「千鶴は感情や意思、伝えたい思いが一貫しているけど、麻美さんは話している中で表情が変わっていきます。さっきまで笑って優しかったけど、突然低い声になったり、掛け合っていると、ペースに飲まれます。4期の千鶴と麻美さんのシーンは、飲まれることが正解なので、翻弄されながら、ひたすらペースを崩されました。ある種の気持ちよさもありました。あおさんだからこそ、私が焦らなきゃと思わなくても、焦らされていくんです。怖いです!」

 現場では悠木さんと千鶴と麻美の関係性について話をすることもあったという。

 「私は千鶴に共感できるし、好きなんですけど。あおさんと話していて、千鶴と麻美さんの関係性が好きになりました。もし、二人が将来、再会したらどうなるのか?というあおさんの考察を聞いて、盛り上がりました。すごいドラマが起こりそうですよね。今は千鶴と麻美さんのセットが好きです」

 ◇真っすぐで不器用な千鶴の魅力

 雨宮さんが演じる千鶴は、清楚可憐な理想の彼女で、女優として活躍するという目標をかなえるために日々努力を欠かさない真面目な性格だ。雨宮さんはそんな千鶴が大好きだという。

 「千鶴は誰もが振り返るような美少女だけど、そこに甘えることなく、芯を持って自分の夢を追っていて、不器用なまでに真っすぐです。愚直なまでに真っすぐなところが彼女の魅力だと思います。やっぱり誠実な人は応援したくなりますしね。和也は、千鶴を異性としてだけじゃなく、人間としても好きになっていて、だから和也も誠実な行動を起こしていきます。本当の意味で人を動かす人間的な魅力がある子だと思います。家族関係など人間ドラマも描かれている作品ですし、千鶴が真っすぐだからこそ人間ドラマが刺さるんです。私も何度泣かされたか」

 千鶴に共感するところも多く、自然に演じることができているという。

 「千鶴の気持ちに無理なく共感できるんです。自分の中で組み立てて、理解しようと努力をしなくても、自然と千鶴の気持ちになっていくところもあります。私も芯を持って物事に向き合いたいタイプですし、信念のために戦うことを選んでしまうこともあります。だから、千鶴に共感できるんです。私自身の普段の声に近いトーンで演じさせていただいていますし、自然にできているところもあります。ストーリーに合わせて自然に泣いていることもあります」

 第4期も千鶴とシンクロする雨宮さんの演技にぜひ注目してほしい。

 「美しい映像で、ヒロインたちがすごく可愛らしく描かれています。千鶴と和也の関係性が深まっているので、序盤は、千鶴の隙のある可愛らしい表情も見られますし、その後は麻美さんが活躍して、目が離せない展開が続いていきます。基本的に修羅場ですね(笑)。和也のご家族も登場し、それによって人間ドラマもしっかり描かれていくので、より濃く盛り上がっていきます。第3期は“麻美ロス”もあったからもしれませんが、第4期で大放出されます!」と話すように、第4期は見どころが満載のようだ。

提供元:MANTANWEB

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