着せ恋:「長かった!」 3年ぶり新作テレビアニメへの思い 「この夏は『着せ恋』一色に」
配信日:2025/07/02 10:21

「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載された福田晋一さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする(着せ恋)」のシーズン2の先行上映会が6月29日、東京都内で開催された。2022年1~3月に放送されたシーズン1以来、約3年ぶりの新作テレビアニメとなり、喜多川海夢役の直田姫奈さんは「3年間……長かったですか?」と呼びかけると、集まったファンから「長かった!」という声が上がった。
篠原啓輔監督は「3年間作ってきたなという思いもあるので。まだ(本編を)作ってるのかと思っています」と話し、五条新菜役の石毛翔弥さんは「いろいろなところで『シーズン2はいつからだ』と聞かれて。放送が決まってからも『期待しかない』と周りに言われて演じる側もプレッシャーがありました」と思いを明かした。
久しぶりの収録はドキドキだったという直田さんに、篠原監督から「最初から海夢だと感じましたよ!」と声を掛けられ、直田さんは「よかったー! シーズン1の(自分の演じる)声を聴いてからシーズン2のアフレコに行きました」と喜んだ。
「着せ恋」は“劇中劇”も魅力の一つで、篠原監督は「劇中で登場する作品の数はシーズン1よりも増えています。一つ一つ頑張って作ってるところは画面に表れていると思うので、今後も注目してください」と自信を見せた。
篠原監督は「原作の1話からすごくインパクトのある終わり方だなと思っていて。基本的には原作のままを意識しています。福田先生はエピソードの締め方がお上手なので」と話すが、シーズン1はエピソードの構成が難しかったといい「俺らできるじゃん!ってなったのに、シーズン2がすごく難しくて。シーズン1はたまたま、福田先生の物語の面白さと、アニメの尺がちょうどよく重なって、たまたまうまくいっただけなんだ、っていうのに直面したので、シーズン2の脚本づくりは難航しましたね」と明かした。
最後に、篠原監督は「今、頑張って作っている最中ではあるんですが、面白い作品が作れたらいいな、面白い作品が作れているなと思っているので、ぜひ放送を最後まで見届けていただけるとうれしいです」とコメント。
石毛さんは「本日はありがとうございました。シーズン2の第13、14話以降も本当に見どころたくさんの話数になっているので、引き続き原作はもちろん、アニメも応援していただけますと幸いです。最後までどうかよろしくお願いいたします!」と話し、直田さんは「3年私たちも待ち続けて、ようやく放送が近づいてきて本当にうれしいです。アフレコで先の展開を知っていても、見て笑えたり、楽しい、面白い作品に仕上がっていると思います。この夏は『着せ恋』一色に染まっていってほしいなと思います。今年の夏は『着せ恋』で盛り上がっていきましょうね!」と呼びかけた。
「着せ恋」は、2018年から「ヤングガンガン」で連載をスタートし、3月21日発売の同誌7号で最終回を迎え、約7年の連載に幕を下ろした。ひな人形の顔を作る頭師を目指して修業中の男子高校生・五条新菜と、アニメやゲームが好きなギャルでコスプレーヤーの喜多川海夢の恋を描くラブコメディー。コミックスの累計発行部数は1300万部以上。
テレビアニメのシーズン1が2022年1~3月に放送された。永瀬莉子さんや野村康太さんらが出演する実写ドラマが2024年10~12月に放送されたことも話題になった。シーズン2が7月5日からTOKYO MXほかで順次放送される。
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