ソムタム田井のコスプレリポート:バニーガール&メイド姿のVTuberコスプレ 髪の躍動感にこだわり
配信日:2025/04/20 20:01

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年12月29、30日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、約30万人が来場した「コミックマーケット105」および、同日に付近の会場で行われた「となりでコスプレ博2025冬(となコス)」に参加していた、VTuberに扮(ふん)するコスプレーヤーたち。
キャラクター毎に複数の衣装(スキン)が用意されているスマホゲームアプリと同じく、さまざまなバージョンの衣装がデザインされているVTuberも、コスプレ界隈では人気の高いコンテンツの一つ。
りなしぃさんは、これまでにも橘ひなの、猫汰つな、胡桃のあ、小森めとなど、「ぶいすぽっ! Virtual eSports Project」所属のさまざまなVTuberに扮してイベントに参加。毎回、撮影のために長蛇の列ができるなど、クオリティーの高さで好評を博しているレイヤーだが、今回は同じく「ぶいすぽっ!」に所属する八雲べにのバニーバージョンのコスプレを披露。
衣装の造形に加え、ウイッグの躍動感も注目してほしいポイントだと話す。
「こちらの衣装は友達に作ってもらったものになります。再現度が高く、サイズ感もぴったりなうえ着心地もよくて。今回の『コミケ』では、こちらの衣装で撮影した写真集も出させていただきました。それとウイッグは、知り合いの美容師さんにお願いして制作してもらったものなんですけど、毛先の躍動感が本当にすごくて。衣装、ウイッグともにクオリティーの高いものを用意できて、たいへん満足しています」
きみちかさんが扮するのは、もともとは「ホロライブプロダクション」に所属しており、2025年1月26日の卒業ライブ配信をもって活動を終了したVTuber・沙花叉クロヱのメイドバージョンのコスプレ。全身の装飾は、大きさはもちろん色味も忠実に再現したそうで、生地の質感にもこだわりがあるという。
「衣装は手作りで用意しました。特にこだわったのは首元やベルトなどに取り付けたハートのパーツで、これらはレジンで作成し、シルバーに塗装したものになります。胸元や手首、エプロンの縁の白いレースは部位ごとに大きさが異なりますが、同じ質感の生地を使うことでデザインに統一感を持たせました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB