ソムタム田井のコスプレリポート:「ブルアカ」バニーコスプレ 自前のメガネで雰囲気を再現
配信日:2025/03/16 20:02

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年10月25~27日に東京・池袋の東口エリアで開催された「池袋ハロウィンコスプレフェス2024(池ハロ2024)」に参加していた、「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」の室笠アカネに扮(ふん)するUmimiさんと、「美少女戦士セーラームーン」の愛野美奈子(セーラーヴィーナス)に扮する波紅偉織理さん。
昨今のゲームやアニメでは、キャラクターに複数の衣装が用意されていることが多く、その中でもバニースーツは人気の高いコスチュームの一つ。Umimiさんはゲーム内イベントに合わせて実装された、室笠アカネのバニーバージョンのコスプレを披露。体のラインがはっきり分かる衣装に加え、メガネも注目してほしいポイントだと話す。
「メガネが似合う優しい雰囲気のアカネは、私自身も大好きなキャラクターなので、今回こうしてコスプレに挑戦してみました。こだわり……というほどではないんですけど、私が普段使っているメガネはアカネのメガネと形が似ているので、そのまま使わせてもらいました。違和感はないと思うんですけど、いかがでしょう?」
波紅偉織理さんが扮するバニースーツ姿の愛野美奈子は、作中には登場せず、グッズでのみ描かれたバージョンのもので、かなり珍しい衣装になる。準備中に「ただ着こなすだけでは『セーラームーン』のキャラクターだと気づいてもらえないのでは?」と不安になったそうで、各所に独自のアイデアを凝らしたという。
「こちらの衣装は『美少女戦士セーラームーンR』のバンプレストカードに描かれていたバニースーツを参考に制作しました。カードのイラストでは、美奈子ちゃんはトレードマークの赤いリボンを付けてないのですが、これを外すと誰だかわからなくなるので、今回はあえてリボンを付けて。アルテミスの人形も用意して参加しました」
バニースーツの特徴である耳や尻尾の造形にもこだわりが光る。
「制作時に気をつけたポイントを挙げるとしたら、バニーの耳が重くてすぐに垂れてしまうので、同じ色のゴムを使って固定したことと、イラストで描かれているものより尾のサイズを少し大きくしたことですね。あと、脚がきれいに見えるように、露出対策も兼ねて光沢のあるタイツを選んだ点も私なりのこだわりです。バニースーツの発色が思った以上に強かったので、もう少し黄色が強めのウイッグに変えて。いつかまた再チャレンジしたいなと思っております」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB