仕事のモチベーションが上がらないときに読んでほしい漫画10選
更新日:2016/05/09 10:00
あなたは今、どんな場所でどんな気持ちでどんな仕事をしているでしょうか。
社会人になり会社に勤めることになれば、自分自身の思い描く夢や目標に向かう熱い気持ちや、上司との付き合いに神経を使うことだったり、なかなか思うような成果が出せずに挫折を繰り返すこともあると思います。そんなとき、人それぞれに仕事へのモチベーションアップ方法があるはず…。
仕事で疲れたときに気持ちを奮い立たせてくれる言葉や、新人の頃のような新鮮で熱い気持ちを思い出させてくれる場面など、今回は仕事へのモチベーションを上げたいときにオススメする「仕事」に関わる漫画を紹介!!
仕事へのモチベーションが上がらないとき
仕事へのモチベーションが上がらずに働いていれば、きっと仕事もプライベートも良い方向には向かず、毎日の生活が充実しないのではないでしょうか。これから紹介する「仕事」の漫画を、頑張った1週間の終わりに読んでみれば、きっと仕事へのモチベーションは上がり、あなたにとってやる気に溢れる一週間が始まること間違いなし!!
子供の頃の憧れは大人になったって変わらない/「宇宙兄弟」
(c) 小山宙哉/講談社
「宇宙兄弟」 (小山宙哉/講談社) は、かつて共に宇宙飛行士になろうと誓った兄弟の物語です。兄の六太(むった)は、先に宇宙飛行士として夢を叶えた弟の日々人(ひびと)を追いかけるように、夢を叶えようと努力します。
月面探査中の事故により、宇宙服での閉鎖空間におけるパニック障害を患ってしまったことを打ち明けた日々人に対して、兄の六太は子供の頃からの憧れの象徴でもある宇宙服は「味方」だと称して弟を元気づけた。生きていくなかでの夢や希望、そして困難や挫折など、多くの登場人物達それぞれの人生観を見せてくれるのがこの作品の一番の魅力。
人それぞれが作りだすドラマを見ていると、たくさんの「生き方」を教えてくれる。
夢と希望はいくらあっても重くない/「大東京トイボックス」
「大東京トイボックス」は、前作「東京トイボックス」に続く、ゲームクリエーターを目指す関西娘の百田モモが主人公の物語。百田モモは自身にまだ実力が無い状況下でも「自分の手持ちの武器」と称して、「夢と希望しかないんですよ」と声を高らかにあげる。
面白いゲームを作りたいという夢や希望と、クライアントの意向や売れるゲームを作る現実や挫折など、社会人なら誰しもが経験するようなリアルが、この作品には詰まっている。仕事に対して一生懸命な思考を持つ登場人物達を見ていれば、きっとあなたの「夢」に火をつけてくれる。
プロとしての誇りを持ち続けること/「バクマン。」
(c) 大場つぐみ・小畑健/集英社
「バクマン。」 (大場つぐみ・小畑健/集英社) は、画が上手い真城最高(通称:サイコー)と、文才に長けた高木秋人(通称:シュージン)の高校生二人の主人公が、原作と作画のコンビで週刊少年ジャンプ連載の「漫画家」を目指していく物語。
連載中に急病で倒れてしまったサイコーは、体調管理の懸念により編集長からの高校卒業までの連載休載を命じられる。それでもサイコーは、諦めない心と、連載中の仲間達の応援もあり作品を完成させ、漫画家である叔父の川口たろうの言葉として“連載を勝ち取ってからの漫画家に必要なこと”を編集長に熱く話す。
登場人物それぞれが持つ夢や目標に向かうまっすぐな姿が、仕事に対してのモチベーションを上げてくれる事間違いなしで、「勇気」を与えてくれる。
本気の仕事は言葉では語れない/「バンビ~ノ!」
(c) せきやてつじ/小学館
「バンビ~ノ!」 (せきやてつじ/小学館) は、福岡の飲食店でバイトとして働く大学生の伴省吾が、店主の勧めから六本木のイタリア料理店に出向き一人前の「料理人」を目指していく物語。
店の新作料理コンペで厨房復帰を目指す伴に対し、先輩の香取は相変わらず見下したような振る舞いをみせるなか、伴は真剣な表情で料理に自分の全てを込めたと話す。仕事の壁にぶつかったとき、自分にはできないと腐るか、自分がやってみせると燃えるか、どちらだろうか。
料理店を通して働く様々な登場人物達の姿を見ているときっと誰もが胸が騒いで、溢れるような「熱さ」を思い出させてくれる。
仕事は本当に辛いことだけだった?/「午前3時の無法地帯」
(c) ねむようこ/祥伝社フィールコミックス
「午前3時の無法地帯」 (ねむようこ/祥伝社フィールコミックス) は、イラストレーターを目指す主人公のももこが、パチンコ店専門のデザイン会社に就職をしてしまう、夢と現実の狭間に揺れる「デザイナー」のお話。
ももこは個性派揃いの社員や連日徹夜が続く過酷な労働環境に嫌気がさすも、いざ辞めると思ったとき、それでも辛いことばかりではなかった楽しい部分もあったことを思い出す。新人入社で社会人として世に出始める頃、誰しもが「こんなはずじゃなかった」と落胆する事はよくあること。
そういう葛藤に、プライベートや恋愛の両立でドタバタする日常を見ていると、誰もが通った「初心」を思い出させてくれる。
強い意志は自分の限界も超えられる/「め組の大吾」
(c) 曽田正人/小学館
「め組の大吾」 (曽田正人/小学館) は、幼いころに消防士に助けられた朝日奈大吾が、自身もその仕事に就き多くの経験と成長を重ねる「消防士」の物語。
消防局の慰安旅行で温泉旅行へ向かった大吾は、束の間の休暇にも関わらずなんと火事に巻き込まれてしまう。消防士としての責務を果たそうと、隣接するホテルの別館への脱出を考え、ベンチを橋としてかけようとしたが長さが足りなかったが、なんと自分の体をベンチにくくりつけて自身が橋となった。
人命救助のために身を呈して責務を果たそうと信念を持って動く大吾を見れば、仕事に対しての「志」を奮い立たせてくれる。
あなたにとっての働く意味とは/「働きマン」
(c) 安野モヨコ/講談社
「働きマン」 (安野モヨコ/講談社) は、週刊誌編集部で働く28歳独身女性の松方弘子が、社内での奮闘や恋愛などに日夜奮闘する「編集者」の物語。
新人編集者の田中が「仕事しかない人生だったとそんなふうに思って死ぬのはごめん」という考えに対して、松方は全く逆の考えをキッパリと話す。本作品では、松方弘子だけではなく、仕事を通じて関わる登場人物達にも焦点が当てられる。
そういう一生懸命に働く人達の仕事に対して自分自身が持つ「意味」を、さまざまな切り口から教えてくれる。
小さなことこそ真剣に考え抜く必要がある/「鈴木先生」
(c) 武富健治/双葉社
「鈴木先生」 (武富健治/双葉社) は、公立中学校で担任を務める鈴木先生が主人公の「教師」の物語。
ある日残量の多さの問題から給食の酢豚廃止が発表され、酢豚が大好きな生徒からの意見を尊重した鈴木先生は、酢豚廃止の見直し検討を会議にかけて、酢豚存続のアンケート実施をすることになった。いよいよアンケートを実施する直前、鈴木先生は妙な胸騒ぎを感じる。
この作品の突出した一番の魅力は「考え抜く」という姿勢。日々の仕事に出てくる小さな問題も、とことん真面目に向き合い考え抜く。そういう鈴木先生の姿勢を見ていれば、きっと日々の仕事に対しての「真剣」な気持ちの大切さを学ぶことができる。
自分は自分だけのものではないと思えるか/「プラネテス」
(c) 幸村誠/講談社
「プラネテス」 (幸村誠/講談社) は、近未来(2070年代)の世界で宇宙空間に散乱するゴミ(デブリ)の回収作業を仕事とする主人公ハチマキの「サラリーマン」の物語。
ハチマキは自身の仕事に対しての葛藤や不安から、完成された宇宙船員は「独りで生きて独りで死ぬ」と答えた。しかし多くの出会いや愛を知ったハチマキは、愛するタナベと月を眺めるなかで、「必ず生きて帰ってこよう」と、自身の命が自分だけのものではないという静かで強い意志を語る。近未来の世界観でありながら、そこで登場するキャラクターや日常は驚くほど人間的。
誰しもが仕事や生き方に悩むなかで、未来永劫変わらないであろう多くの「教訓」のようなものを与えてくれる。
仕事も女子も頑張るのって難しいもの/「サプリ」
(c) おかざき真里/祥伝社フィールコミックス
「サプリ」 (おかざき真里/祥伝社フィールコミックス) は、広告代理店で働く20代後半女子の藤井ミナミの仕事、恋愛、生き方などを描く「CMプランナー」の物語。
7年付き合っていた彼氏と別れたミナミは仕事に没頭するものの、気になる男性から前髪のことをふと聞かれたときに、自分自身が「都合」を優先し「男向き」ではない姿であることを客観的に気付き恥ずかしくなってしまう。
20代後半でバリバリと働く女子のミナミが感じる、歓喜、葛藤、恋愛、人生など、きっと「働く女子」にとって頷いてしまうシーンが多くある。そういう部分は多くの頑張る女子にとっては心地よい「共感」を与えてくれる。
世の中は、多くの「仕事」と「働く人」で回っている。人それぞれに働くなかでの多くのドラマが必ずあって、それはあなたも例外ではない。 「仕事」に関わる漫画作品を読み、自分自身に近い境遇があれば共感を生み、全く自分とは違う境遇があれば価値観が広がり、今の自分の仕事に向き合う良い機会になるのではないだろうか。
必死に頑張る主人公の姿を見ればあなたが応援したくなるように、毎日頑張っているあなたのこともきっと誰かが応援しているはず。仕事漫画を読んでモチベーションを上げてみてはいかがでしょうか。
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作者
アナゴ
「アナゴさんの%表示マンガ感想」というマンガ紹介ブログを不定期に更新中。インドア趣味がマンガで、アウトドア趣味がロードバイクの1988年生まれ。好きな漫画家は「荒木飛呂彦先生」「福本伸行先生」「浅野いにお先生」「柴田ヨクサル先生」です。面白いマンガには「リアリティ」がある。それは「世界観に引きずり込む力」。そういうマンガに出会えたとき、マンガを読み続けて良かったと心から思えます。記事タグ
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