岐洲匠インタビュー(後編):漫画について喋り出すと止まらない!岐洲さん理想のヒーローとは?
更新日:2018/08/29 10:00
少女漫画原作で、2018年8月1日公開の映画「青夏 きみに恋した30日」に菅野祐真役として出演する俳優・岐洲匠さん。漫画が大好きな岐洲さんが憧れる「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターや、自身の恋愛観、好きなタイプに迫ります!
とにかくキャラがみんな魅力的! 岐洲さんを漫画の世界に導いた作品「FAIRY TAIL」
――漫画好きな岐洲さんですが、特に「FAIRY TAIL」 (真島ヒロ/講談社) に大きく影響を受けたそうですが。
「FAIRY TAIL」 (真島ヒロ/講談社) は、中学生の頃に初めて買った漫画です。現実では味わえないぶっとんだ設定、魔法の世界が大好きなんです。あとは単純に、主人公をはじめ、登場するキャラクターがすごくカッコいい。
岐洲匠
――何か印象的なシーンはありますか。
大魔闘演武で、主人公のナツ・ドラグニルが剣咬の虎(セイバートゥース)の二人、スティング・ユークリフとローグ・チェーニと戦うところです。ナツが二人を倒して格の差を見せつけるシーンは、鳥肌が立ちました。
大魔闘演武って一番が選べないくらい、みんなすごくカッコいい活躍をするんです。ラクサス・ドレアーが大鴉の尻尾(レイヴンテイル)を一人で全員倒したり、女魔導士エルザ・スカーレットがモンスターを100体全滅させたりとか。
――一番好きなキャラクターは誰ですか。
つらい経験を繰り返して強くなっていくジェラールが好きです。大会の時も、さりげなくみんなを見守っていたんですよね。陰で支える姿がほんとカッコよくて。
- 少年漫画 FAIRY TAIL
- 4.3 (441件)
自らとも重ねた、緑谷出久は憧れのヒーロー!
――「僕のヒーローアカデミア」 (堀越耕平/集英社) も影響を受けた漫画に挙げていただいています。
僕はもともと仮面ライダーのようなヒーローが大好きなんです。それで「宇宙戦隊キュウレンジャー」の撮影をしているときに「僕のヒーローアカデミア」 (堀越耕平/集英社) に出会って、「めちゃくちゃいいじゃん!」と思って、一気に13巻ぐらいまで集めました。
1話で、主人公の緑谷出久(みどりや いずく)が、小さい頃から憧れているヒーロー・オールマイトに「僕はヒーローになれますか」と聞いたとき、「そんなに甘くない」と返される場面があるんです。憧れの人にそんなふうに言われるなんて、すごく傷ついたと思うんです。それでもヒーローになるために一生懸命頑張ってる緑谷の姿が「宇宙戦隊キュウレンジャー」をやっている僕とすごくリンクして、思わず泣いてしまって…。漫画を読んでいてあんなに早い巻で泣いたのは始めてでした。
他には、緑谷が強さの面で憧れてる爆豪勝己(ばくごう かつき)と初めて個性をぶつけ合うシーン。爆豪がどれだけ煽っても、緑谷はなかなか個性を出してこないんです。まだ力が安定していなくて、爆豪に向けて使ってしまったら、殺してしまうかもしれないから。そこで最後、緑谷がようやく爆豪に向けて個性を発揮する…と思いきや、拳を上に放つんです。もう片方の手で爆豪の攻撃から身を守りながら。
- 少年漫画 僕のヒーローアカデミア
- 4.5 (1799件)
多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられ...
緑谷が「これしか…思いつかなかった」と言っていて、そこで思わず泣いちゃいました。圧倒的な爆豪の力を前にしても怯まず、ちゃんと試験で勝って、ボロボロになりながらも自分を一つ超える。その時、自分も緑谷と一緒に成長していきたいな、と背中を押された気になりました。僕も撮影で辛かった時期があったので、撮影に向かう朝のロケバスの中で、緑谷を思い出して「よし!」とモチベーション上げたりして。緑谷は、僕の憧れのヒーローです。
岐洲匠
「このキャラが岐洲匠で良かった!」と言われるために
――「FAIRY TAIL」 (真島ヒロ/講談社) のジェラールの、陰で支えるようなところが好きとのことですが、岐洲さんも普段はどちらかというとサポート役に回るタイプですか?
そうなりたいとは思うんですけど、現実では支えられてばっかりだと思います。「宇宙戦隊キュウレンジャー」では主演を務めましたけど、その時も支えられてばかりでした。
岐洲匠
ただ、僕「モンスターハンター」のゲームが好きなんですけど、そこでは上手く周りをサポートできている方だと思います(笑)。14種類の武器があるんですけど、僕は全部が使えるんです。だからパーティに合わせて武器を変えてサポートするとか、あんまり強くない人がいたら回復役に回ったりするとか、そうやってみんなのステータスを見て調整するのがすごく楽しいです。現実ではステータスが表示されないので難しいんですけど(笑)、でもさりげなくサポートできるようになったらカッコいいですよね。
――今後、演じてみたい漫画作品やキャラクターはありますか。
――「僕のヒーローアカデミア」 (堀越耕平/集英社) だったら、爆豪みたいにめちゃくちゃなこともしたいし、轟焦凍(とどろき しょうと)みたいにちょっと天然でかわいいところをチラって見せるのもいいなって思いますし…悩みます。でも、やっぱり主人公の緑谷ですかね。演じることで、自分自身も成長できる気がするので。
岐洲匠
――今回、初めて写真集を出されるようですが、撮影時の印象的な思い出はありますか?
予定にないことをたくさんしたことが楽しかったです。例えば洗車しているところを撮ったんですけど、初めはさわやかな感じの写真だったんです。だけどいつの間にか水をかけられて、パンツまで濡れるくらい全身びしょびしょになって…(笑)。全力で楽しんで、今までにない表情も撮れたと思うので、見る人に楽しんでいただければ嬉しいです。
岐洲匠
――これから俳優としてどうなっていきたいですか。
「宇宙戦隊キュウレンジャー」で演じたラッキーという役は、初めは運がいいだけの男だったんですが、最後には自ら運を引き寄せる男に変わっていきました。僕もそんなラッキーのように運を引き寄せられる男になりたいです。そのためにもこれから少しずつ頑張って「この役は絶対岐洲匠がいい!」と言われるようになりたいです。
岐洲匠
- 少女漫画 青夏 Ao-Natsu
- 4.2 (691件)
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自他ともに認める漫画好きで、漫画について熱く語ってくれた岐洲さん。今後も数々の話題作に出演が決まっており、自身初の写真集も発売されるということで、ますます活躍から目が離せません!
写真:金子山
プロフィール
岐洲匠(きず たくみ)
1997年、愛知県出身。第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで明色美顔賞を受賞。ドラマ「宇宙戦隊キュウレンジャー」(2017年)で主役・シシレッド/ラッキーを務め、一躍脚光を浴びる。翌年2018年には、映画「青夏 きみに恋した30日」、ドラマ「チア☆ダン」など、続々と話題作への出演が決定。8月24日に1st写真集「キズナ」を発売予定。
◆映画「青夏 きみに恋した30日」 公式サイト
◆フォスター 岐洲匠 公式プロフィール
http://www.web-foster.com/pc/artists/Kizu/Takumi
◆岐洲匠 公式Twitter
https://twitter.com/takumi_kizu
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作者
にしのともき
1992年生まれ、長野県出身のフリーライター。活字を読むことが生きがいの中毒患者。小説、漫画、映画すべて楽しみ尽くしたいと手当たり次第むさぼる日々。好きな漫画は『寄生獣』。だいたい自宅か神保町にいます。記事タグ
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