清原果耶インタビュー(後編):「宇宙を駆けるよだか」出演の女優がチャレンジしたい役は悪役!?役に影響を受けてしまうプライベートの過ごし方とは?
更新日:2018/08/28 10:00
16歳という若さでNHKドラマ「透明なゆりかご」の主人公・青田アオイ役に抜擢された女優・清原果耶さん。連続ドラマ初主演の意気込みや作品への想い、出演作「宇宙を駆けるよだか」、プライベートの過ごし方について爽やかな笑顔で語ってもらいました!
“然子”として嫉妬に悶えました
清原果耶
――清原さんは、8月スタートのドラマ「宇宙を駆けるよだか」(Netflixで配信)にも出演されます。人気漫画の実写化で、可愛くて素直な性格の小日向あゆみ(こひなた あゆみ)と、容姿にコンプレックスを抱えクラスでも浮いた存在の海根然子(うみね ぜんこ)、見た目も性格も異なる二人の女子高生の身体と心が入れ替わってしまう一風変わった設定ですが、演じるのは難しかったのではないでしょうか。
見た目はあゆみで中身は然子の状態のときを演じる時間が長かったので、撮影中はずっと本来の然子として嫉妬にもだえていました(笑)。
可愛いくて性格の良いあゆみへの嫉妬もそうですけど、見た目は然子で中身はあゆみに入れ替わったあゆみへの嫉妬もすごかったです。しろちゃん(水本公史郎(みずもと こうしろう))のことが好きで、しろちゃんをどうしても自分のものにしたくて、その恋人であるあゆみと入れ替わった然子の執念や激しい気持ちを表現するのは、役者としてすごくやりがいがあって楽しかったです。
――もともとの然子が育ってきた苦しい環境、周囲から影響などを考えると一概に悪いとは言えないし、なかなか人間味溢れるキャラクターですよね。
そうですね…。あゆみと然子の二役を演じているので、すごく葛藤しました。気持ち的にどちらにも共感できる部分もあるし、できない部分もありました。
あゆみに片思いしている火賀俊平(かがしゅんぺい)君もしろちゃんも良いキャラクターで、外見か中身かで葛藤するしろちゃんというキャラクターはすごく苦しい役どころなんですけど、そういう複雑さみたいなものもしっかり描かれていて、大好きな作品です。
――ちなみに、あゆみや然子の目線ではなく、清原さんご自身としては、しろちゃんと火賀君どちらの男性がタイプですか?
あゆみと然子の両方を演じたからなのかもしれませんが、しろちゃんも火賀君のどちらも魅力的だと思うので、選べないですね…。火賀君は真っ直ぐで、いつもあゆみのことを見てくれて、守ってくれる。それが然子と入れ替わっても変わらなかったところが、本当にいい人ですよね。
しろちゃんは、あゆみを助けたいけど、火賀君とはまた違ったアプローチの仕方というか、漫画の描写的には悪者になることもあって、そういう部分にグッときました。
――いつも側にいて守ってくれる火賀くんとなかなか捉えどころがないしろちゃんで悩みますよね。
あゆみも然子も二人ともしろちゃんが好き、というところから始まって、でも然子と入れ替わったあゆみは、途中、ふと火賀君の包み込むような優しさに惹かれることもあったり…。その点については、撮影中にも然子役の富田望生ちゃんと二人で熱い議論を交わしました。「私はしろちゃんのこういう部分にすごく惹かれたけど…」「でも、私は火賀くんのこういうところが…」みたいな(笑)。それくらい入り込んでキャラクターに共感できたので、本当に楽しい撮影でした。
- 少女漫画 宇宙を駆けるよだか
- 4.3 (665件)
どんな役柄でも学べることがある
清原果耶
――ドラマ「透明なゆりかご」で初主演を果たし、続く「宇宙を駆けるよだか」でもヒロイン役ということで、これからどんどん活躍が期待されている清原さんですが、そもそも役者のお仕事を始めるキッカケはなんだったのでしょうか?
もともとダンスや歌うことや大好きで、家族そろってPerfumeさんがすっごく好きだったんです。それで、お母さんがたまたま今の事務所(Perfumeも所属するアミューズ)のHPでオーディション応募のページを見つけて、好奇心でやってみよう!というのが始まりでした。
――音楽がお好きなんですね。
音楽は聴くことが好きですが、最近はギターを始めました。普段音楽を聴いていて「あっ!この曲のコードはどんなんだろう」とコードを調べて弾いてみたり、そのときの気分で色々な曲を弾いています。でも、まだまだ全然ちゃんと弾けないですよ(汗)。
――今後の役者のお仕事にも活かせることがあるかもしれないですね。音楽の他にはどんなことが好きですか?
ドラマ「透明なゆりかご」で共演している先輩看護師役の水川あさみさんに聞いたのですが、最近キックボクシングジムに行ってきたそうなので、「私もやってみたいです!」というお話をしました。体を動かすことが好きなので、ボルダリングにも挑戦してみたいです!
清原果耶
――好奇心旺盛な清原さんらしいですね。お休みの日もお家でじっとしているよりは、外に出ている方ですか?
そうですね。お仕事の状況にもよるというか、その時に撮影している役柄によるところが大きいです。「宇宙を駆けるよだか」を撮影しているときは、然子の気持ちになってしまい、ずっと家にこもって暗めの曲ばかり聴いていました。
――演じている役柄に、私生活でも寄ってしまうんでしたね。
自然とそうなっちゃうんですよ。自覚はあまりなくて、マネージャーさんに「なんか最近暗いね」って言われて、ハッとします(笑)。
――なるほど(笑)。真剣に入り込んでそうなっていると思うので、お仕事的には良いかもしれませんね。この先も色んな役柄を演じていくと思うのですが、チャレンジしてみたい役はありますか?
もちろん等身大の女の子役も良いけど、これまでなかったような役に挑戦してみたいですね。例えば、悪役とかちょっと危ないキャラクターとか。以前、共演者の方に「危ないキャラの役、似合いそうだね」と言われて、私も楽しそうだなって思ったので、ずっと言い続けていたら、残酷な犯人役のお仕事をいただきました。
清原果耶
どんな役柄を演じても、「こういう人もいるんだな」って毎回発見があって、学ぶことがたくさんあるので、これからも色んな役を経験していきたいです。
演じる役柄にかなり入り込んでしまうという清原さん。今回の連ドラ初主演で一躍人気女優へ!今後も彼女の真に迫る演技で多くの人たちを魅了してくれるでしょう。
写真:佐藤登志雄
プロフィール
清原果耶(きよはら かや)
2002年1月30日生まれ、大阪府出身。確かな演技力と透明感あふれる雰囲気で支持を得ている新鋭女優。
2014年「アミューズオーディションフェス2014」でクランプリを受賞し、芸能活動を開始。CM、二コラ専属モデル、NHK連続テレビ小説「あさが来た」への出演など、華々しいデビューを飾った。その後も数多くの話題作に出演し、2017年には「3月のライオン」の迫真の演技が評価される。現在、2018年NHKドラマ「透明なゆりかご」で初主演を務め、命にひたむきに向き合う、感性豊かな少女を演じている。現在はセブンティーン専属モデルとしても活躍中。
◆NHKドラマ10「透明なゆりかご」2018年7月20日(金)から9月21日(金)〈連続10回〉
総合 毎週金曜 夜10時から10時44分
【公式サイト】
https://www.nhk.or.jp/drama10/yurikago/
◆アミューズ オフィシャルウェブサイト
【清原果耶 公式プロフィール】
http://artist.amuse.co.jp/artist/kiyohara_kaya/
◆清原果耶official Instagram
https://www.instagram.com/kaya0130_official/
◆清原果耶 オフィシャルブログ
https://lineblog.me/kaya_kiyohara/
※上記リンクは外部サイトに接続します
かわいくて素直な性格のあゆみは大好きな人と恋人同士になったばかり。だが、初デートに向かう途中で...