清原果耶インタビュー(前編):ドラマ「透明なゆりかご」の主人公・青田アオイ役に抜擢された16歳の新進女優!初主演の意気込みや作品への想いを語る!
更新日:2018/08/21 10:00
16歳という若さでNHKドラマ「透明なゆりかご」の主人公・青田アオイ役に抜擢された女優・清原果耶さん。連続ドラマ初主演の意気込みや作品への想い、出演作「宇宙を駆けるよだか」、プライベートの過ごし方について爽やかな笑顔で語ってもらいました!
10代のうちにこの作品に出会えて良かった
清原果耶
――産婦人科医院の厳しい現実を描いた「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」 (沖田×華/講談社) のドラマ版に出演が決まったとき、原作を読んでどんな印象を受けましたか?
原作を読むまでは産婦人科の現実について何も知らず、「出産イコールおめでたい」というイメージしか持っていなかったので、色々な問題を抱えている妊婦さん、赤ちゃんが実際にいて、幸せな出産だけではないということに衝撃を受けました。
――清原さんは現在16歳(2018年7月時点)で、ドラマ初主演になりましたが、恋愛モノや青春モノではなく、シビアなテーマの作品で演じるにあたって、難しいところもあったのではないでしょうか。
緊張やプレッシャーはもちろんあるんですけど、すごく光栄なことだし、10代のうちにこの作品に出会えて良かったと思っています。産婦人科の厳しい現実を知って、また一つ世界の見え方が変わりました。たくさんの人が知っておかなくちゃいけないことだと思うので、ドラマを通して多くの人に伝えられたらって思います。
――ドラマでは、アルバイトの看護助手として由比産婦人科へやってきた主人公・青田アオイ(あおた あおい)を演じる清原さんですが、ちょうど同じ年頃の役ということで、意識した部分や共感する部分はありましたか?
清原果耶
アオイちゃんは真っ直ぐな性格の女の子なので、現場や撮影中はアオイとして感じたことや思ったことを隠さずに素直に表現することを大事にしました。私は何かの役をやると、私生活もその役柄の性格に寄ってしまうことがあるので、アオイちゃんを演じるようになって、自分自身もポジティブな性格になりました。
――清原さんは本来どんな性格なのでしょうか?
…普通ですかね? マイペースに毎日楽しく充実できれば良いなって考えているくらいです(笑)。あと、お仕事もそうですけど、色んなことに挑戦してみたい!という好奇心はあります。
私にも赤ちゃんの時期があったんだな…
清原果耶
――原作もドラマ版も色々なエピソードがありますが、特に清原さんが印象に残っているお話はありますか?
う~ん、全部が全部大事だと思いました。どのエピソードも色々なキャラクターがいて、その背景も実にさまざまで色々で、共感もするし、苦しくなったりもする。どれがどうというのはなかなか決められるものじゃないと思うんですけど、一つ挙げるとしたら中絶のシーンです。
原作で読んではいたのですが、実際に上がってきた台本を読んだときに、滅多なことでは経験できない場面なので、こんなときアオイちゃんはどんな気持ちや表情でその場にいるんだろうとか、ここは演じるのが難しそうなだなって思いました。
清原果耶
作者の沖田✕華さんの描く、優しくてふんわりとした絵のタッチのおかげで物語にすっと入り込めるので、漫画のどのエピソードでも泣いてしまいました。重いテーマのドラマではあるんですけど、原作の温かい雰囲気や世界観を壊さずにアオイちゃんとしてお芝居できるかというのはすごく考えましたね。
――現在、絶賛放送中のドラマですが、第1回「命のかけら」(7月20日放映分)で、アオイが産まれて間もない赤ちゃんに、哺乳瓶でミルクをあげるシーンがありました。こちらも滅多にない経験だと思うのですが、そのときはどんな気持ちでしたか?
母親でない私のミルクでも飲んでくれるんだ…って思いました。第1回の中で、赤ちゃんは自分を生かしてくれる人なら、そのときだけ誰でもいい、というような表現があって、本当にその通りなんだなって。
ミルクをあげるシーンや赤ちゃんを抱っこするシーンもそうなんですけど、すごく不思議な気持ちになりました。まだ16年しか生きていないんですけど、私にもこういう赤ちゃん時期もあったんだなって思うと、何か感慨深いものがありましたね。
命の尊さを多くの人に伝えたい
清原果耶
――将来、ご自身も赤ちゃんを産みたい気持ちはありますか?
まだ全然考えたことはないですけど、病気を抱えていたり、産みたいけど事情があって産めない妊婦さんだったり、人それぞれ理由を抱えていらっしゃるので、あまり軽々しく口に出せるものではないなと思いました。
――とても真剣に、深く考えてそういう気持ちに至ったのですね。この作品を通して色々学ぶことがあったのでしょうか。
演じた私自身もそうですし、ドラマを観ていただいている皆さんには、アオイの立場、目線に置き換えて見てみると、より共感や親近感を持ってもらえるようなドラマになっていると思います。私がアオイを通してこの作品の魅力をいかに伝えられるかなので、頑張ります!
清原果耶
あとは、産婦人科というと女性のイメージがあると思いますが、男性の方にもぜひ観ていただきたいです。同世代の若い人たちもそうですし、私がこういう現実を知らなかったのと同じように、普通に生活している中であまり経験することも考えることもないですからね。学校の授業で学ぶこともあるけど、この作品は心が痛くなるくらいに真実を描いているので、決して無理強いはできないけど、「命」というものに対する考え方、産まれてくることの尊さや奇跡というものを頭の片隅でも置いてもらえたら嬉しいです。
写真:佐藤登志雄
プロフィール
清原果耶(きよはら かや)
2002年1月30日生まれ、大阪府出身。確かな演技力と透明感あふれる雰囲気で支持を得ている新鋭女優。
2014年「アミューズオーディションフェス2014」でクランプリを受賞し、芸能活動を開始。CM、二コラ専属モデル、NHK連続テレビ小説「あさが来た」への出演など、華々しいデビューを飾った。その後も数多くの話題作に出演し、2017年には「3月のライオン」の迫真の演技が評価される。現在、2018年NHKドラマ「透明なゆりかご」で初主演を務め、命にひたむきに向き合う、感性豊かな少女を演じている。現在はセブンティーン専属モデルとしても活躍中。
◆NHKドラマ10「透明なゆりかご」2018年7月20日(金)から9月21日(金)〈連続10回〉
総合 毎週金曜 夜10時から10時44分
【公式サイト】
https://www.nhk.or.jp/drama10/yurikago/
◆アミューズ オフィシャルウェブサイト
【清原果耶 公式プロフィール】
http://artist.amuse.co.jp/artist/kiyohara_kaya/
◆清原果耶official Instagram
https://www.instagram.com/kaya0130_official/
◆清原果耶 オフィシャルブログ
https://lineblog.me/kaya_kiyohara/
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作者
小山喜崇
昼は編集者、夜はイラストレーターとして働く。好きな漫画は、吉田戦車や和田ラヂヲ、漫☆画太郎などのギャグ作品。記事タグ
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