クリスマスパーティー料理は、このグルメ漫画で行こう!
更新日:2016/12/22 10:00
待ち遠しくも、あっという間にやってくるのがクリスマスです。クリスマスパーティーが決まってから慌てることがないように、おすすめレシピや、子どもと作って楽しいお菓子、それに持ち寄りパーティーに持ってこいの料理を、グルメ漫画の中からご紹介します。
楽しい漫画の世界を堪能しつつ、作中で腕を振るうキャラクターたちからレシピを拝借して、クリスマスの食卓をグレードアップしてみてはいかがでしょうか。
おすすめなレシピ2つ
クリスマスに食卓に並ぶものは、おいしいもの、凝ったもの、というイメージがありますが、それ以上に定番のものがあると思います。
それぞれの家庭や仲間内においての定番料理だったり、世界的に定番とされる品をご紹介します。
ほうれん草入りのラザニヤ/「きのう何食べた?」
「きのう何食べた?」 (よしながふみ/講談社) は、筧史朗と矢吹賢二の共同生活を、料理を縦糸にして紡いでいく作品です。史朗と賢二はゲイのカップル。ふたりのおだやかな日常を見守っているようで、とても楽しく読める作品です。
そんなふたりがクリスマスに毎年食べているのが、史朗の作るこの「ほうれん草入りのラザニヤ」です。毎年食べても飽きない味。毎年食べるから、来年も食べたくなる料理って素敵ですね。
作り方
こちらは作り方が作中で詳細に記述されているので、吹き出しをそのままご紹介します。
- 耐熱皿にトマトソース1/4を塗ったら その後ラザニヤ2枚 ホワイトソース1/3とほうれん草1/3 ピザ用チーズ トマトソース1/4 パルメザンチーズってのを3回くり返す
- これを後で天火で焼いてラザニヤの出来上がり
寒い季節にはピッタリのおいしそうな料理ですね。
ブッシュドノエル/「甘々と稲妻」
「甘々と稲妻」 (雨隠ギド/講談社) からは、クリスマスにつむぎたちが作ったブッシュドノエルです。ほっこりできるお話が詰まっている、アニメ化もされた本作ですが、このクリスマスの回も、ケーキ作りを通して子育ての機微が表現されていました。
つむぎや犬塚先生、小鳥ちゃんをはじめいつものメンバーがわいわい言いながら作るクリスマスケーキは、その完成度もさることながらとてもおいしそうですね。
作り方
生地の他に作るものは、チョコリンゴジャムとラムシロップとチョコクリームです。
作中ではこれらを四つのゾーンに分けて(作中のレシピでは、かざりのゾーンがありました)、手分けをして作っていました。
生地を担当した犬塚先生はハンドミキサーで失敗してボウルの中身を盛大にぶちまけてしまいます。ミキサーを使う時はボウルの方を回して、当てないようにしましょうね。
それから、ケーキは完成したときの見た目が大事です。つい食べたくなってしまうでしょうから、小鳥ちゃんのように味見用に端っこを分けておくといいかもしれません。
子ども向けレシピ2つ
クリスマスを掛け値なしで一番楽しんでいるのは、もしかしたら子どもかもしれません。そんなわくわくでいっぱいの、子どもと作って楽しいお菓子を探してみました。
完成度より一緒にできること、ちょっと面白いものを選びましたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
クリスマスケーキ/「失恋ショコラティエ」
「失恋ショコラティエ」 (水城せとな/小学館) から、今回のテーマにズバリのクリスマスケーキをご紹介します。
本作は失恋を機にフランスに渡り、お菓子作りの研鑽を積んだ小動爽太くんの物語です。いつまでもあきらめられず、サエコさん(高橋紗絵子)の気を引くためにせっせとお菓子を作る爽太くんが考えるお菓子はどれもおいしそうですね。
作り方
ショコラ専門店「ショコラヴィ」の小動爽太くんが頭をひねっているのは、特別な材料や製法ではなくて見た目です。なんとなく作るのではなく、実際に紙に描いて検討しているところはさすがプロですね。
この制作過程は、お子さんと一緒に楽しめるのではないでしょうか。包丁や火などを使うのが心配な年齢でも、紙と鉛筆を手にあれこれ考えるだけなら大丈夫。材料の検討もこの段階で行っています。
納豆モンブラン/「ミスター味っ子」
「ミスター味っ子」 (寺沢大介/講談社) からは、納豆モンブランをピックアップしたいと思います。こちら作中では、納豆を食べられない由香美さんのために陽一くんが作った納豆料理のひとつです。
納豆を嫌いな子どももいますから、この機会に一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
作り方
通常、甘栗を使うところをバナナに置き換えているのですが、このバナナに納豆を細かくすりつぶして練り合わせていきます。これをマロンクリームの代わりにして、タルトの上にのせれば完成です。
意外な組み合わせに聞こえますが、対戦相手の由香美さん曰く「マロンの代わりにバナナを使ったケーキの甘さと口当たりが最高!」だそうです。
持ち寄りパーティーにおすすめのレシピ2つ
親しい友人同士、持ち寄りパーティーも楽しいですね。お店で買う出来合いのお総菜では格好がつかないですし、大量に用意したり凝りすぎたりするのも気が引けます。
少しだけ気の利いた見た目や味など……そんな一品ものをご紹介します。
バニラのムース/「ハッスルで行こう」
「ハッスルで行こう」 (なかじ有紀/白泉社) は、兵庫調理師専門学校に通う久保海里が、イタリア料理店のトラットリア・ピッコロにバイトとして入り、同じ学校から入った茅野彩と切磋琢磨し、調理師を目指していく物語です。
物語の終盤、クリスマスのデザートを作るようにマスターから指示を受けた海里が考案したのが、このシャーベットのラズベリーを仕込んだバニラのムースです。
作り方
バニラのムースは、作中で海里がゼラチンの量などについて検討していますが、どうやら標準的なレシピに従っているようです。
ポイントはシャーベット状のラズベリーを中に仕込んでいることと、最終的には容器もホワイトチョコレートで作り、食べられるものにしているところです。
チョコレートで作る容器にまで手が回らないときは、ラズベリーをムースの下に入れるだけでも大丈夫そうです。実際、海里も試作段階では通常の器を使っていました。冷凍ラズベリーなら、ネット通販でも入手可能です。
紫と黄色の2色ケーキ/「リトル・フォレスト」
「リトル・フォレスト」 (五十嵐大介/講談社) は都会を離れた女性が、田舎で大自然を相手に暮らしていく様子を描いた作品で、四季に合わせた四部作で映画化もされています。
2色ケーキは作中でふたつ紹介されていて、ひとつは主人公の母が作った赤米で作った甘酒入りの生地とほうれん草入りの緑の生地のクリスマスケーキです。そして紫と黄色のケーキは主人公がクリスマスケーキとは認めていないものの、師走に焼いたものです。
暖かいストーブの周りで、年忘れお茶会と称して食べるケーキはおいしそうですね。
作り方
紫色の生地は黒米から作った甘酒を用います。この甘酒自体は真っ黒になるそうですが、小麦粉・ベーキングパウダー・砂糖・油と混ぜると紫色の生地に仕上がるとあります。
こちらは色合いを保つために卵は使わないそうです。黄色の方はゆでカボチャで色を付けます。
この2種類の生地を型に順番に流してオーブンで焼き、生クリームでデコレーションをすれば完成です。
制作には少し時間のかかるものから、ちょっとしたアイディアものまでご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
レシピは動画も含めてネットでいくらでも見ることができる時代ですが、膨大な情報の中から一品選ぶとき、グルメマンガが少しでも参考になれば素敵だなと思います。さっそく手始めに、ひと品作ってみませんか?
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作者
松浦迅徹
小学校のクラブ活動になぜか漫研があり、小学四年生にして漫研デビューをしたライターです。また中学から高校までは、これまたなぜか学校のクラブにアニ研があった関係で――、という具合にこれまでマンガ・アニメ・ゲームを堪能して参りました。現在はゲームのシナリオライターなどもしております。どうぞよろしくお付き合いください。記事タグ
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