4.0
戦後すぐに一人ぼっちになった女の子が、母方の実家からの迎えで、金田一に出てきそうな岡山の村に向かうところから始まります。
実家には美形一族が暮らしているのですが、不思議なことばかり起きるし、女の子の不安は大きくなるばかり。
そんななか祖母から自分が家に呼ばれた訳を聞かされる。
呪われた村とそこで崇められる鬼がどうして存在するのか、じわじわ理解出来てきたときに何だか妙なリアル感を覚えました。
人間より恐くてイカれた生き物はいないのかもと、毎度この作者さんの話を読んではぐったりしつつ、なぜか毎回買ってしまう。
そしてやっぱりエロい…。
ただ、狂乱しつつズバッと終わるラストではなく、ちょっとは救いもあるのかなぁという気はしました。いや、やっぱり阿鼻叫喚ではあるけど。
あと、お隣県民としてはちょびっと方言が気になるとこがありました。ほぼ同じしゃべりなので。ちょっとした語尾とかはスルーできても、最後の怒りの村人とか、何故か面白い感じになってしまった。
やり過ぎ感?何かいろんなのが混ざってた気がします。
戦後だから方言が凄いイメージだったのだろうと思いつつ、ちょっとだけ気になりながら読みました。
でもこの作者さんのは、次もきっと買ってしまうと思います。
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