2.0
私は泣けなかった
色々と考えて読みました。
確かに、話としては、興味を引くような内容なのですが、話の終わり方になんの意味があるのと思ってしまいます。
焼かれる瞬間の残酷さ、おばあさんがそうせざるを得なかったこと、おじいさんの葛藤、少年の苦悩、周りの心情……色々と考えてみると、確かに切ないと思うところはありました。老々介護問題もネグレクトも、実際にあるわけですし、筋は通っています。
しかし、漫画自体を読んでも涙が出ることはありませんでした。自分の感情を補正して、ようやく泣けるかなといったところです。これは、美談で終わらせては意味がないと私は思います。
感動チックに終わらせた、というニュアンスが強い作品に思えます。
絵に温かみがあり、焼香したときの焼煙や湯飲みから立ち上る湯気などの表現はとても良かったと思います。
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