5.0
文句なしの☆5!!。
私もドラマ版の「鬼平犯科帳」が大好きで、ほぼ全話見ましたが、本当に面白いです(特にエンディング曲!)。ですが、恥ずかしながら、私は大の漫画好きで、小説には本当に疎いので、原作の池波正太郎先生の小説を読んだ事はありません(汗)。
なので、こちらの漫画版では、ドラマでは放送しなかった事が描かれており、毎回色々な発見があり大変為になります。また、ドラマ版は時間枠にスマートに収めてありましたが、漫画版は原作通りなのか、いやはや大変艶っぽい話が沢山あり、正直驚きました(^_^;)。
後、漫画版は、当時の時刻と現代の時刻が両方書かれているので、読みやすいです。
作者は「ゴルゴ13」で有名な、さいとう・たかを先生ですが、さすがは劇画の先駆者。殺陣のシーンは本当に勢いがある。
代表作「ゴルゴ13」はデューク東郷の超人的な活躍がメインで、いわば個人劇の様な話ですが、本作は群像劇。江戸時代を生きた男女の憎愛、欲と業(ごう)、因果応報が如実に描かれています。また、長谷川平蔵様もゴルゴ13の様な冷徹な判断は下さず、常に罪を背負い苦しむ人々の為に、自らも葛藤しております。
更に漫画版は、四季折々の背景が本当に素晴らしい。まるで、江戸時代にタイムスリップした様な錯覚に陥る程、丁寧に描かれています。
色々書きましたが、「鬼平」に興味のある方は是非一度読んで頂きたいです(*^^*)。
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