【ネタバレあり】透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記のレビューと感想（137ページ目）

全話購入しています

元個人病院産科ナースです。
時代も多分同じくらいなのかな。
とっても共感出来る内容だと思います。
大病院での産科ではあまり見られないシチュエーションが多くあります。
私もこの主人公と同じように、よーく患者さんに共感したりして泣いてました。
お産の時には一緒にいきんでました(笑)
そんなことをリアルに思い出せるマンガです。

透明な姉妹

透明な姉妹読みました。ばっ華さんの漫画は絵も登場人物もコミカルなのに結末は哲学的で深いですね。今回のストーリーでも、幼いとき虐待されて死んでしまった妹の生まれ変わりとして堕ろそうかと迷ったあげく子供を産む。。そして、幼いころ手に入れることが出来なかった穏やかで幸せな家庭生活を子供と二人きりの生活の中に見出していく。。究極のcompensationですね。ヒトというものはそんな風に生きるものかもしれません。このストーリー、深いです。。

びっくりする産婦人科の内情

女の子が義父に虐待されていた話は娘がいるので泣きながら読みました。産婦人科っていろいろな事情の人が来るんですね。社会の縮図だなと思いました。

考えさせられる

産婦人科は、出産で何度も行ったことありますが、色々なドラマがあるのですね…。人工中絶する人が、こんなに多いなんて…。ちゃんと火葬されるんですね。
事情があるとはいえ、この世に生まれてこれなかった赤ちゃん達、切ないです。
赤ちゃんを捨てた女の子も、本当は助けてほしくて、産婦人科に捨てたんですね…。まだ生まれたばかりの、ほんとに小さな命と懸命に向き合う看護師さんって、素晴らしいと思います。一緒に誕生を喜んだり、日に日に成長していく赤ちゃんを見るのは、楽しみでもありますね。
だけど、ただ出産するだけの場所じゃないんだって、考えさせられますね。

自分に重ねる

私も、身体の調子が悪くて、泣く泣く子供を諦めた過去があります。
それを思い出すと、いろいろ命ってのは考えさせられる作品です。
泣きました。

私は子育て中ですが、このお話を読んでいて、本当に色んな妊娠や出産があるんだなって驚きました。
普段は何気なく会っている幼稚園のママ達や公園にいるママ、それぞれに色んな事情や過程があったりするのかもなと思いました。結果だけ知ると、ひどい母親だと責めたりしがちだけれど、表面で判断するのは早いなと反省させられました。
中絶や流産で亡くなった赤ちゃんの処理をするシーンでは、日の光を一度見せてあげて童謡を歌ったりして、次は無事に産まれてきてねと祈りながらとありました。
悲しいけれど、患者さんの知らない裏でそのように送り出している事実を知り、看護師さんて素敵だなと思いました。すべての病院で同じようにしてるわけではないと思いますが。
いいお話ばかりではないけれど、深みのあるストーリーでおすすめです。

胸が痛くなる

全て実話に基づいたストーリー？は、
痛ましすぎて、心がぎゅっと締め付けられます。大人の身勝手から生まれる中絶は、本当になくなってほしいです。

自分が出産を経験してから出産に興味が湧いて読んでみました。
どのお話も普通の出産というわけではなく様々な事情を抱えていて読んでいて胸が痛くなったり、感動したり感極まったり、涙が止まりませんでした。
特に赤ちゃんと添い寝をしながらおっぱいをあげていたら窒息させてしまい赤ちゃんが亡くなってしまったというお話は、赤ちゃんの表情というか描写が、なんとも言えず切なくなりました。出産に興味がある方にはぜひぜひオススメの漫画です。たしか夏にドラマ化もされる予定のようです。

引き込まれる内容

発達障害を持つ沖田×華さんの作品です。
あまりにもいろいろありすぎる病院なので、まさか本当に全部彼女が遭遇したことではないと思いますが（捨て子とか、いくらなんでもそうそうある話じゃないのでは）、とにかく引き込まれる内容。絵は決して上手じゃないですが、特に経産婦なら号泣必至かと。

切ない

同じ女として、切なかったです。絶える命、正確には絶えさせられる命、でも誕生する命、日々日本全国で命が生まれたり絶えたりしているということ。無知だったり、一時の快楽のために妊娠してしまう。主人公も言っていた通り、自分の体のことなのに、どうしてそんな適当なんだろう。本当にその通り。こういうのはちゃんと伝えたほうがいい。