5.0
じわじわと胸に迫る
いわばシェルターに囲まれてしまったような小さな街。
光も風も身体に受けることはできるけれど、決して外には出られない。
子どもたちが当たり前のように語る将来の夢もここの住人には見果てぬ夢。
想う人と会うのは見えない壁ごしで、触れ合うことすらできないとはなんて残酷な切なさだろう。
冒頭のシーンでわかるように、いずれは滅びゆく街。
その中でそれぞれの生き様に深く考えさせられる。
外界と遮られた閉ざされた空間に閉じ込められたら、私なら狂うかもしれない。
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