4.0
泣きました
主人公と双子の夫、それぞれの思惑については残念ながら分かりにくかったのですが
文章が読みやすく、設定もわりときちんとしていて、どんどん読み進められました。
後半、主人公の父母の秘密には大泣きしました。
父の日記が挟まれるリズムが素晴らしい。
きちんと下調べされたんだな、と分かる時代設定と文章がよかった分、下記が気になりました。
1) 主人公の養父への求婚の際、2人の夫となることを伝える必要はなかったと思う。弱みを握られるだけ。
2) 屋敷内で、双子が暮らしていることについて、使用人にはすでにバレていたようにしか見えない。もっと巧妙な隠し方を伝えてもらえると、秘匿感があり深みがあったと思う。
3) 最後、双子で1人を演じていたことを使用人にもカミングアウトした辺りがあっさりしすぎていた。時代考証がしっかりしている分、2人の夫を持つあり得なさ、そのために主人公が最初に受けたショックが台無し。
実は使用人たちは薄々気づいていて、使用人頭の女性がまとめてくださっていた、とかならよかったのかも。
イラストはとても素敵でした!
- 8