5.0
こんな悲恋があっていいのでしょうか…
花街の白鷺、彫師の桐生が惹かれあい愛し合うようになるも、白鷺の結核で死に別れる悲恋を描いたストーリーです。
ストーリー序盤から白鷺が結核に冒されていることが描かれ二人が死に別れる事はわかります。また、生まれ変わりまた二人が出会う描写で多少は救われながらも、涙をこらえることなく読み進めてしまいました。
せめて、白鷺の命が尽きる時、そこには桐生が寄り添っていてあげて欲しかった。こんな胸をえぐられる様な別れがあっていいのでしょうか。
ストーリーの中で度々目にする「こんな時代じゃなかったら…」というモノローグがこの悲恋を強調します。江戸時代じゃなければ、花街に売られることもなく、結核にかかることもなく(かかっても今は死病ではありません)、添い遂げることができたのにね…
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