スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B

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あらすじ
女装に興味がある、同性が好き、“人とはどこか違う”…口に出来なかった悩みを打ち明ける事で、クラスのいじめられっ子だった三島と、いじめっ子だった桐野は固い絆で結ばれる。しかし束の間の平和は、三島が社会科の教師・柳田に目をつけられてしまった事からガラガラと崩れ始める。小さな田舎町に駆け巡るウワサや、息子へ多大な期待を寄せる母の思い、その全てと対峙しながら三島と桐野、2人が導きだす答えとは――。“女装が好き、オトコが好き、それは口に出来ない一夏の秘密。オトナが泣けるゲイ男子の青春。”(※本作はSIDE-Aの続編です)
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みんなのレビュー
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5.0
「あるがまま」の、その先に
「サイドA」と「サイドB」があるが、要するに「1巻」「2巻」なので、ご注意を。
自分らしく、とか、飾らずに、とか、あるがままで、とか、ありのままに、とか、何でもいいのだけれど、全部同じで、本当に苦しみ抜いている人間には、そんな言葉、何の役にも立たないと私は思う。
そして、自分として生きるということは、そんな二束三文のキャッチ・フレーズで何とかなるほど単純なものではないとも思う。
でも、そういうメッセージはとにかくキャッチーでリーズナブルだから、いとも容易く社会に溢れかえる。
そんな時代に、だ。
この漫画が放ったメッセージは、真逆だ、と私は思った。
さんざん「自分らしさ」を追い求めながら、この作品が辿り着いた境地というのは、「自分らしく生きるばかりが能じゃないぜ」という地点だったのではないか、と私は受け取った。
そして、誰かのために微笑みながら自分らしさを捨てられるような場所に行き着いたとき、逆説的ではあるけれど、そこに、また別の「自分らしさ」みたいなものが紡がれるのではないか、と思った。
そういう全て、この漫画を読まなければ、考えなかったことかもしれない。
出会えて、本当によかった。by roka-
11
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3.0
NEW望んだハピエンではなかったけどまぁ桐野にとって「今」が迷うことなくとても「幸せ」だとはっきり言えるのなら
それでいいんだろう。
だけどこの作品読んでつくづく感じたよ。
「何のために結婚するの?子供を産むの?」
結局はそれぞれが思う(考える)幸せのためですよね、
桐野は言わば母親のため。
「女」と結婚して子供もできて・・ってなったけど普通に女とできたんだね。
まぁできないわけじゃなかったってことなんだろうな。
母親が大事だから母の望む通りに、ってことだけど
自分の望みや願ったことを捨ててでもそうすることが桐野の全体の幸せならそういうことなんでしょうね。
私にはそんな風にはできないな。
あと夢野。三島と一緒にいて良かった。
個人的に
夢野の父親はアメリカ人だけどその彼が三島とのことは反対してるってのが非常に興味深いって言うか。
アメリカでは同性婚ができる州が普通にあるけど、それを嫌ってる人は案外多いし、
そういう人たちが引っ越してきたとき隣に嫌がらせされるとかも普通に結構あったりする、
いいことばっかじゃないんだよね、何でもすぐ「海外では~~」って言う人いるけど。
子どもを迎えれば皆真っすぐに育つわけじゃないのはどの家庭でも同じだけど、
非行に走るケースが多いのは実は同性婚のカップルからの方が断然多い。
まだまだそういう国でも問題点はある。日本が同性婚に慎重でも何も不思議じゃない。
同性同士が堂々と恋愛できるようになるのは個人的にはずーーーとずーーっと先だと思ってるけど
(でも差別や嫌がらせ、冷やかしやからかいが無くなることは絶対に無い)
それでも他人の恋愛に関係ない人間たちが口出ししたり、非難したりするなんてことは減っていってほしい。
そんな風に読了後に更に思った。
あと、別に連絡とり合うくらいいいんじゃない?桐野と。
って思ったけど、敢えてそうしてないのかも。
桐野が我慢してるわけじゃない、幸せならそれでいいんだけど、どうしてもなんかモヤモヤしてしまう。
難しいな、ほんと。ハピエンなんだけど読了後に残る「うん・・・・・」って言うこの感じ。
なんかこう苦しいままなので繰り返し読みたくはならないかな。少なくとも今は。
好きなんだけど★5にはできない良作って言う感じです。by chibico-
0
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5.0
青臭くて切ない
ネタバレです。すみません!
いきなりside-Aからの続きとなって
おります。
冒頭からしばらく怖い内容です。
同性愛者の学校の先生が、前から
目を付けていた主人公の生徒に
性的イタズラをいたそうと!
そんな様子に気付いた同級生が
助けに来ます!
この事件をきっかけに、
ホモの主人公とノンケ同級生に
ラブな動きが....。
気持ちではホモの彼が好きでも
まだ中学生の彼らには、
現実という大きな壁が!
思い悩む姿が、切ない反面
青春だわ~♪と、ウルッときたり...。
話しも中程から後半になると、
お互いそれぞれの家族との関係に
葛藤しながらも、自分の向かうべき
道を歩き始めます!
この本は、単なる娯楽BL漫画じゃ
ないですよ!
読みながら、色々と考えさせられました!
最後まで読んで、良かったと思います♪
後半は、それぞれの その後の
関係が描かれてます。
前半切ないシーンが多かったので、
ここまで読むと、救われた気持ちに
なります♪
最後に、番外編として
例の生徒を狙ってた怖い柳田先生の
幼少期の話しが入ってます。
とにかく、オススメですよ ☆by mnesan-
7
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5.0
まず!
サイドA読んでから読み進めてください。繋がってます。三島の可愛さ強さがあってこそ、桐野も夢野も動いた。それぞれ親も現実味あります。子供も親もそれぞれ。
だからこその現在かな。親を捨てられなかった桐野は両親が不仲で父親の愛が足りず母からの重いくらいな愛で育てられたからこそ、孫を与えられた。
ハーフの夢野はなかなか現実受け入れられず、でもハーフだからこその潔い母からの助言とポジティブさでの愛が。
三島の母ちゃんは最高‼大きな強い逞しい愛で子供を包んでるから母子で強い!
泣けるよ。泣ける。そして考えさせられ、こうやって田舎から東京に向かってくるんだな!と納得。広いよ。いろんな人がいるもんね。まだまだ続きが読みたいと思わせる久々良い話に出会えた。by けいさま-
5
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5.0
NEW学校を突然去った問題教師によって、一気に話が進んだLGBTっ気のある3人の男子と周りの男の子の話。田舎でのリアルな悩みがすごく上手に描かれている。最後は親の期待通りに結婚して子供をもうける男子と、男子同志でカップルになる子と。親の影響の大きさも分かるし、本当にいい作品です。絵は好みじゃないけど、星5つつけちゃいます。
by りなきち30-
0
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作家:永井三郎 の作品

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レーベル:ふゅーじょんぷろだくと の作品

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出版社:ふゅーじょんぷろだくと の作品

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