5.0
美しい…
こんなきれいな貧乏神、作者さんにしか描けない!死神になってお迎えか…。短篇なのに詰め込まれてる感が半端ない。
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20210913
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こんなきれいな貧乏神、作者さんにしか描けない!死神になってお迎えか…。短篇なのに詰め込まれてる感が半端ない。
世の中には実際に生活を回していけないタイプの人が確実にいて、
そういう人は周囲に働き者や、グズグズしたやつを放って置けない親切な人がいてくれて、
何とか一生をまとめることができることもあるが、
けた外れの生活破綻者にはどんな親切な人も匙を投げざるを得ない。
その有様を見かねた貧乏神が甲斐甲斐しく生活破綻者の世話をする姿にもジーンときたけど、
その貧乏神に喜んでもらおうと、
たまに仕事に出かけて一日の労賃を全部金魚を買って使ってしまった生活破綻者にも
なんだか胸がきゅんとした。
最後のシーンが、泣けた。秀良子、凄い作家だ。
作者さん買いです。絵柄がすごく好みなので、はじっこから全部読んでいっていますが、こちらの作品はデラシネの前に読んでおいた方がよいかも!
これも絆され系のBLと言っていいのかな?
ビンちゃんの慈愛が深すぎて、さすがに神様は違うなぁ~と。
そして作品の中で、ゆったりと時間が過ぎてゆく。
最後はハッピーエンドではないけれど、それでもなぜかほっこりとする、不思議な作品です。
これ読んだら、ぜひ、続けて『デラシネの花』も読んでください。