2.0
以前は好きだったのに
ACT263までを見ての感想です。
昔、20巻位まで読んでいて、まだまだ続きそうだし長くなりそうだしと見るのを一旦やめていました。
懐かしくなってまた読み返しましたが、ACT263までを読み進めてみると、残念な気持ちになりました。
ここまでいっても、コーンと敦賀蓮とが同一人物だと明かされていない。
坊と京子が同一人物だと明かされていない。
いくらなんでも引っ張りすぎです。
京子の身の上話は明らかになったようですが、蓮と京子はすれ違いすぎ。
蓮の過去も明らかにはなっていません。
しかも以前魅力的に感じていたはずの京子に魅力がなくなっています。
京子は、メルヘン思考で他人に尽くすことで自分の存在意義を持ち、他人を軸に自分が動くタイプだったが、信じていた人から裏切られ、見返すため芸能界に飛び込む。役者の仕事に出会い憎しみや負の感情の影はつきまとうものの何とか前向きに自分と向き合っていっていました。
でも京子が可哀想になってきました。
確かに、思い込み激しい妄想タイプではありましたが、変な方向に突っ走りすぎです。
妄想して勘違いして突っ走ったり、警戒心のない安い女に見える状況の数々。
男たちには振り回されるし。
心の傷は癒えず心は依然闇の中って感じ。
かと思えば、霧が晴れたかのように前向きになったり。
少しずつ成長の様子はうかがえますが、一貫性のない感情表現には共感できません。
見るのに飽きてくるというか、疲れてくる。
また、主人公が何でもできる設定は漫画ならではですが、全体的にリアリティを求める読書からは物足りないでしょう。
ストーリー漫画なのか、メルヘン漫画なのか、役者を舞台としたリアル漫画なのか、はたまたギャグ漫画なのか、作風がもう迷子です。
作中のギャグ的やりとりにフッと笑ってしまうところもありますし、画風もキレイなので、見るに耐えないとまではいいませんが、何度も見返したい作品ではないです。
今は心理描写もストーリー力もデッサン力もある作品は多いので、現代の時代には合っていないかも。
一応、蓮との結末は気になるので見守りたいとは思いますが、もっと京子を幸せにしてあげてほしい。
読書がスカッとする展開がほしいものです。
個人的にはアニメで放送された回までのストーリーが一番好きでした。
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