4.0
リアルタイムで読んでいました
リアルタイムで読んでいました。当時は、主人公が●●で、主人公を取り巻く決して賢いとは言えない人達が、溺れてゆく話だとしか思いませんでした。でも、改めて読み返してみて、●●である主人公を巡って、女らしくなる男や踏み外していく男女の姿を通して、実は深い話だと思いました。4★にしたのは、何故か中々次のページが開けなかったからです。いらいらしました。
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リアルタイムで読んでいました。当時は、主人公が●●で、主人公を取り巻く決して賢いとは言えない人達が、溺れてゆく話だとしか思いませんでした。でも、改めて読み返してみて、●●である主人公を巡って、女らしくなる男や踏み外していく男女の姿を通して、実は深い話だと思いました。4★にしたのは、何故か中々次のページが開けなかったからです。いらいらしました。
両性を持って産まれニューハーフのフリをして生きている人間が、関わる男性や女性をどんどん虜にしていくのですが、その過程でやはり恨みもかうわけで、それを一身にサポートしていた男性が死んでしまったり…
この両性の人間が何を考えているのか全然分からないというか、本心がどこにあるのかも分からずストーリーが進むのですが、それがミステリアスで仄暗くてドキドキしました。
内田春菊さんの作品は、エロくて刺激的な要素があるものが多いですが、この作品はまた違った要素があると思います。一組のカップルが壊れて、男性も女性もどちらも関係を持ち依存して離れられなくなるのを見て、好きとか信頼とかって簡単に無くなってしまうものなのかと思った。自分には想像もつかない世界観だと思いました。
ニューハーフであそこをそのままにしてると、こういう感じなんだなと衝撃的でした。
バイセクシャルとかとも言うのかな。男と女の二項対立では割り切れない存在は、脅威というか、いわゆる常識を覆されてパニックになります。
もっといろんな人に読んでもらい、こういう人たちでも過ごしやすい時代が来ればいいなと思いました。
絵のタッチが軽いから読みやすいけど
ものすごく奥深い題材がテーマの作品です。
令和の今はジェンダー平等が基本で
偏見をなくそうと世の中が変わってきているけど、春菊先生のこの作品はそんなことが言えないような閉鎖的な時代に生まれているから、凄い。
独自の世界観とともに
先見の明があるのでしょうね。
普通のバーと間違えてゲイバーに入ってしまった主人公が、お店のナンバーワンの嬢にハマってしまうところから始まるお話。昔読んだことあるなぁ、から入りましたが、とても読み応えがある作品です。絵柄がシンプルで、でもエロスも悲哀も伝わってくる、読みやすいです。
男側にも女側にも共感できるところがあります。その狭間でどちらの気持ちも持ち合わせる花房さんという魅力的な存在のキャラクターが、本当の自分を見せられる相手を求めて?ミステリアスさを持ったままストーリーが展開していくのがついつい読み進めてしまいます
こういう世界は本当にあるのでしょうか?色んな性があるので、あることなのかもしれない。そう思うと、興奮してしまいました。あと、バービーボーイズを思わせるタイトル(笑)に引き寄せられてしまいました。自分の知らない世界への興味で先が気になります。なんだか凄い。
なぜかストーリーとラストが思い出せないけど、なんだか強烈だった印象だけ残ってます。
この作家さんの描く、男の気弱な所とかこずるい所、女の嫌な所や重たい所がリアルで、意識的か無意識か、人間観察の鋭い方なのか。自分の振る舞いを見直させられます。
主人公が抱える孤独と美しさ。
彼女に出会うもの皆夢中になり、人生を狂わす。でもそれは何て幸せな事だろうか?
ちなみに私は作中に出てきたタルタルステーキがどうしても食べたくて、未だにネットで探しています。
死ぬまでに絶対食べてみたいです。