みんなのレビューと感想「源氏物語 あさきゆめみし 完全版」(ネタバレ非表示)(2ページ目)
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5.0
人間の悩みは平安の昔も今も同じ
源氏物語等の古典は、知識が無ければ文章だけでは直ぐに理解が難しい
建物の作り、昔の風習や節句、着物のしつらえ、、家具調度品、地位や役職等をマンガで見て理解が進みやすいので古典の勉強にもとても良いと思います。
マンガで描かれている内容は、表面的なイメージの「ハイスペキラキラ男子のモテモテ物語」ではなく、
青年から大人へと成長する男子の成長物語を軸とし、光の恋愛を男女双方の感情を丁寧に描き(相手が沢山いるので、色んなパターンの恋愛と、相手の女性の感情が描かれていて共感しやすい)、出世の為のいろいろ、年取ってから弱っちゃっていくところまでしっかり書かれていて、源氏物語への愛情を感じられる作品です。
とは言っても、マンガの最初は「ハイスペキラキラ男子のモテモテ物語」。
最近の「王子様に溺愛」系マンガのあまーい主人公と同じだけど、違いは相手が一人じゃないというところ。なんでこうなったんだろう…
相手になる女子、その周辺の男子の気持ちを思うと、辛い…
でも、女子ははまると思うなぁ。
後半は、もっと大人な物語へと展開します。
何度読み返しても、絵の素晴らしさ、物語の場面の世界観に感動します。着物の柄とか、髪の書き方、調度品とか丁寧に書き込まれていて本当にすごい。
源氏物語の現代語訳を読んでいても、このマンガの絵を思い出してしまいます。
このマンガを読んだ後に、いろいろな源氏物語の現代語を読むことをお勧めします。by たろう☆☆☆-
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中学高校時代に最初に読んだ
中学高校時代、あさきゆめみしを読んでいたから古文がとても楽だった。なにより美しく夢のような世界観で素晴らしい作品。大人になって紙でも全巻購入して何度も読み返してる。中学高校時代には分からなかった紫の上の苦しみ切なさ儚さを今ならずっとよく理解できる。年齢によって感じられるものが深くなっていく作品だと思う。光源氏作品は数々漫画化されてるけど、このあさきゆめみしを超えるものはあらわれない。他のを読むならこちらを読んだほうが絶対に良いと思う。
by はなこ🎃-
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素晴らしいです
中学生の時に、この あさきゆめみし を読んでいました。実家にまだ単行本があるかもしれません。源氏物語はこれでストーリーはバッチリでした。古典も得意になりました。子どもが中学に入ったら読ませようかな…男の子なので興味はないでしょうが…。
光源氏は色男なので、私は相手が光源氏なら嫉妬で生きていけないと思います。
昔の一夫多妻制は女性にとっては酷です。まぁ妻にもなれない一夜の恋より、妻になれるだけ良いのかもですが、今日も来られない…もう1ヶ月も来られていない…なんて辛すぎます。待つ身のつらさが、このあさきゆめみしで体感できました…。by 高温の青い炎-
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5.0
大好きな 作品です。
大和和紀先生の 一番 傑作の 作品だと 思います。こちらも、一斉風靡 しました。
わたしは、紫の上が 大好きで、こんな女性に なりたいって思っていました。
紫の上が、病気に、なり、光源氏が 悲しくて つらい 思い を していて、やはり、光源氏に とって、紫の上は、特別なんだなあ。と思いました。そこまでに いく、女性たちの 苦しい恋が 沢山あって、プレイボーイである 光源氏は 罪つくりだなと 思います。
でも、わたしには、もう この作品が 一番好きで、はまりました。ぜひ、読んでみてください。美しくて 切ない 愛の お話です。by アトムの母-
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5.0
芸術の域です
連載当時にmimiで読んでいました。源氏物語の世界観がともかく美しく再現されていて着物や調度品が素晴らしくて大和先生が「あさきゆめみし」のためだけに専属のアシスタントさんを雇っていると知ったときには納得でした。
あの人数の姫君をちゃんとそれぞれ描き分けているのがすごい。一人ひとり美しいのに顔立ちが違うんです。
宇治十帖までしっかり描き切った功績といい、もはや芸術の域だと思います。by maria0710-
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大和先生の平安絵巻
あの『源氏物語』を現代によみがえられせてくれて、ありがとうございます!
古典を学ぶ上で文字だけでは解らなかった部分を、美しく丁寧に描いて下さったので、よく理解できました。
源氏物語絵巻では引目鉤鼻で描かれていた男女が、この漫画の中ではそれぞれ個性豊かに、違う美しさで輝いてます。
また、大和先生の独自の解釈でキャラを掘り下げてくれたり、原作では描かれなかった出会いの場面の補完など、
少女漫画の醍醐味が味わえます。
着物、調度品、内裏、自然など細部の描き方も素晴らしい。
美しくも哀しい愛の物語、そんな世界を生きねばならない女性たちの姿を、ぜひ堪能してください。by johnlisa-
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5.0
いつまでも色褪せず
小6の時にこの作品と出会いました。
友達から借りて、子どもながらドキドキしながら読みました。絵も美しく、一気に作品の世界に入り込めます。お陰で古典は大好きな分野になりました。大学受験では2つの大学で源氏物語が出題されましたが、簡単に解く事が出来ました。
それから30年以上経ちましたが、またこうして
読み返しても、何度でも感動できる作品です。
今、大河ドラマで取り上げられ注目されていますが、1000年以上前に作られた物語をこのようにわかりやすく美しい絵で楽しめる、素晴らしい作品なのだと、改めて実感しています。
皆さんも是非、あさきゆめみしの世界を堪能してみてください。by ドナイチ-
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5.0
懐かしい!!
高校時代に何度も何度も読み返した大好きな作品。あまりにハマってしまい、受験勉強から解放されて大学に入ってからは隙あらば図書館に籠って原本も読破したほど。
読む度に女性たちの印象が変わっていくところに、自分自身の変化や成長を感じさせられる。
今も昔も女同士のドロドロに巻き込まれる前にとっとと死んでいく夕顔が一番好きだが、子供の頃は恐怖でしかなかった御息所の弱さに気付いたとき、ピュアを絵に描いたようだった紫の上にしたたかさを感じたとき、あぁ私もまたひとつ大人になったなと思う。
永遠に色褪せない名作。by hytm-
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名作です
最初に読んだのは、高校生の時。もう30年以上前です。古文の授業の章を熟読しました。その後、社会人になって全巻購入。一度読んだだけではちょっと理解しきれず、何度か読み、理解し、実家に置きっぱなしにしているので、実家に帰れば今でも読み直してます。
今回、こちらで無料で読めるので読んでますが、何度読んでも面白い。大和和紀先生の絵も美しくずっと好きです。
あさきゆめみしのお陰で源氏物語を理解出来ました。
ちょっとイヤらしいシーンもあるので、息子に勧められませんでしたが、授業で扱う章は読ませれば良かったかなと思ってます。by ERIツィン-
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何度でも、、
好きなので何度でも読み返します。父帝は最愛の桐壺を失いその後、形代の愛でも藤壺を遇したけど、後に光もまた藤壺の形代としてあまたの人を求めたのは母親に対する憧憬思慕が強かったのかも。
紫は形代としてのはずが一番大切な人、となくしてから悟るのも切なく、読みごたえあり。
男の愛し方、女の感情、いつの時代でも変わらないこと。読むときの状態で誰のキャラクターに惹かれるかが変わることも楽しめます。
もののけ騒ぎが全て六条になるのがなんだかあわれ。by 匿名希望-
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