間接的に、でも直感的に訴えてくる
“人間に寄生し人間を喰らう寄生生物”と人間との関係を描きながらに、それを通して『正とは』『善とは』『人間の存在とは』『愛とは』などの様々な『人間が生きる上での謎』をダイレクトに投げかけてくる哲学的な漫画です。
登場人物の成長や変化もしっかり描かれていて考えさせられるものがある。
主人公やミギーを始めその他のパラサイトたちの考え方や言葉には、現代社会で生きる現実の私達も向き合っていかなくてはならない深いものがありありと込められています。
グロい描写、残酷な話は苦手な人もたくさんいると思いますが(私が苦手)、これは読んだら自分の中の何かが変わると思う。
ただ恐怖を楽しむだけのスプラッタ漫画、ホラー漫画ではありません。
“寄生獣”を題材に、“人間の様々な物事”をよくもまぁここまで綺麗に一つにまとめて描ききったな、とただただ関心。
数年ごとに読み返したらその都度新たな何かが得られそう
残していくべき漫画だと思います
- 20
5.0