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サユリ1号

あらすじ

“サユリ”にそっくりなユキに一直線にはまってゆくナオヤ。ナオヤへの想いを隠しつつ、彼の恋愛を応援するちこちゃん。そして、ナオヤとちこちゃん両方の気持ちに気付き、何かを企むユキ…! 妄想を超えた現実に、心がきしむ新・ラブストーリー。

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    これが本物でなくて、何なのだ

    今でこそ「サークルクラッシャー」という言葉はそれなりに人口に膾炙するものになったが、本作は二十年も前の漫画で、おそらくそんな言い回しすら存在しなかった時代の話だ。
    これはちょっと、すごいと思う。

    基本的には、大学生の男女の恋愛模様を描いた作品であるが、その筆致は実にパワフルで、ぐいぐい読ませる。
    特に、本作の核である大橋ユキの撒き散らす躍動的な不穏さと嫌悪感のインパクトは突出している。
    また、大橋さんがかつてウィンタースポーツサークルを崩壊させた回想エピソードなんかは、かなりサスペンスフルでもあり、どうなるかはわかっているにも関わらず、非常にハラハラさせられた。

    まあ、はっきり言って、結構、難点もある。
    大橋さんの造形は、いくら何でもネジが外れすぎていてリアリティーも何もあったものではないし、女性に対する洞察の鋭さに比して、男性の描き込みは甘いとも思った。
    男性の読者(私もそうだが)が読めば、「これ、作者どうせ女だろ」とあっさり看破されてしまう程度には。
    私は作品の結末をものすごく重視する人間だが、その点も正直、どうかと思う。

    しかし、本作が描き出したものの中には、間違いなく普遍があった。
    私自身はサークルに属してもいなかったし、したがってサークルがクラッシュされたという経験もない。
    だが、本作を読みながら、私は、胸が痛くなるくらいに、あの頃を思い出した。
    主人公の言う「毎日の些末な大事件」に大騒ぎしながら、何かつかまなくちゃ、もっと楽しまなくちゃ、もう少ししたら、俺は何かにならなくちゃいけないんだから、何にもなりたくなんかないのにと、そんな不安と焦燥を抱きながら、ただ、時が過ぎてゆくのを眺めているしかなかったような、でも、そのこと自体が意味もなく愛しかったような、あの頃のことを。
    大橋ユキという悪魔のようなファム・ファタールは絶対にどこにもいない女の子だとしても、本作の中に生きていたのは、紛れもなく、あの頃の僕らであり、私たちだった。

    戻りたいと思ったことなど、私には一度もない。
    あの頃より今の方が幸せだと、断言もできる。
    なのに、駄目だ、何だか泣けてきてしょうがない。

    嗚呼、これが本物でなくて、何なのだ。

    by roka
    • 3
  2. 評価:4.000 4.0

    この方デビュー当初に読み切りや6話くらいの中編を描いてらっしゃってそれがいちいち当時若かった自分に刺さる内容で、その後しばらく作品が出てこなくて待ちきれなくなって編集部に電話してしまうという後にも先にもないことをしてしまったのですが、その際に編集者から言われたのが「来週から連載が始まりますよ」というものでした。それがこの作品です。いい話じゃないですか?

    by 匿名希望
    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    青春は残酷で甘美

    ネタバレ レビューを表示する

    良くある幼なじみとの恋物語ではなく、健康な心を持つチコとナオヤが、サークルクラッシャーと言うより、自分を愛せない哀しいサユリに出会い、翻弄されながらも迷いながら進んでゆく。
    若さの愚かさと傲慢さ。日本の大学生のリアルな姿を晒してみせますが、チコとナオヤに象徴された希望を信じずにいられません。
    人間の心理や本質を村上先生が細やかに描かれた良質な作品だと思います。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    Hatchが面白くて
    絵や文章の流れがとても好きで
    こちらも読み始めましたが
    やっぱり好き。

    少年から大人になり
    恋愛していく感情の流れが
    面白くてとても続きが気になります。

    久しぶりに出会えて良かったと思える
    作家さんです。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    若さは残酷

    「青春の痛み」を描かせたら、この人の右に出る人はいなかったと思います。
    短編作品の方がそこらへんのうまさが出ていて、初の長編であるこの作品は後半ちょっと迷走した感じはしますね。
    セリフを一つ一つかみしめながら読むタイプの漫画だと思います。

    • 0

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