みんなのレビューと感想「高橋留美子傑作集 魔女とディナー」（ネタバレ非表示）

留美子ファンならずとも唸る作品ばかり!

マンガが芸術ならばもっと読切りや短編が評価されるべきと思っているのですが、本になるのは難しく読める時に読まないと無理になるのも多い。。その短編の先頭に立てるような素晴らしい話がいっぱいです。
恐らく高橋留美子先生と言えば宇宙人とか格闘家とか陰陽師とかパッといくつか作品が出てきますけど、大体ここに出てくるのは会社勤めをしてすり減らしていたり家族のために頑張ってご飯を作ったりしている市井の人々。
その人たちがある日、その日常をちょっと狂わされる細やかな事件とその顛末がいっぱいです。
もう歳になるとキラキラした恋愛やバトル、友情なんてそうある訳じゃないけれど、でも明日にこんなことかあったなら楽しいかもと思わせてくれる高橋留美子ファンもそうじゃない人も読んで欲しいです。