みんなのレビューと感想「サベージ・キャッスル～堕落の迷宮～【完全版】」（ネタバレ非表示）（34ページ目）

ドロ沼にはまりそうで、キツい…

　初っ端から、エロティックでハードで、ドロドロ〜って感じ…これは読むのに、相当エネルギーを使いそうな予感です。タグにはないけれど、「ダーク」や「ドロ沼」もあっていいのかな？
　物語をドロドロにしている要因は、ヒロインエルジェの自己肯定感の低さからくる承認欲求の異常さ、ヒーローイアン(シビル)の冷徹なまでの自己抑制力、そしてイアンの出自を知る侍女イヴァナの独善的執着心…かな？ここに、エルジェの婚約者の存在も絡み合って、ドロ沼化は、加速度を増すばかりです。
　エルジェは、どうしようもなく残念なお嬢様だけれど、生きることを否定されてきた彼女の生育環境からすれば、多分これが精一杯。むしろ、罪悪感をもちつつも「イアンを手に入れたい」と願うほどの「愛情」があることが、奇跡だと思う。それだけに、イアンの出自を知ったときの、彼女の反応が心配です。
　エルジェとイアンの関係だけでも、これだけドロドロしているのに、王権復活なんかが絡んできたら、このお話、いったいどれだけ底無し沼化するんだろう…それでも、イアンとエルジェのエロシーン見たさに、これからも課金しちゃうんだろうな。一見、義務のようにクールにエルジェを抱いているイアンですが、いつの日か、愛情に満ちた表情をエルジェに向けてくれることを信じて、星５です。