みんなのレビューと感想「路傍のフジイ【単話】」（ネタバレ非表示）

考えさせられる

主人公と関わって、心が開ける人たちに共感します。評価や名声に憧れる気持ちは誰にでもありそうで、自分も少なからずそんな所があり、、でもそういうことから離れて幸せを見つけたいと思いました。

出で立ちはモブだけど、１本筋が通ってることに気づいた人限定で主人公です。
人の目を気にしてやりたいことを我慢するなんて勿体ない！
だからといって、ワガママ勝手ではないところがいい。

自分時間

藤井さんは自分軸がしっかりあるん人間だね
周りに流されずにマイペースに自分のやりたいことをやる
魅力的ではあるけどこういう人って悪く言えば頑固なんだろうなぁとも思う
人に流れて不本意ながらも人とうまくやるために共存する人も多いと思う

拒否せず迎合せず、その主張もなく

他人に評価を委ねない、（周りからつまらなく思われようと）人生を楽しんでいる。
その自然体を本人（または作者）が主張すると、正義、正解となり、押しつけ感がでる。この作品の良い点は、周囲の人達のモノローグで話は進み、フジイの気持ちが描かれない所です。
人生に疑問を感じる同僚がフジイの良さに気が付き、話が成り立ちます。
現実なら気がつかれる存在ではないので、話も成り立たないでしょう。まさしく路傍です。
読んでみて

地味だけどおもしろい！
藤井さんに惹かれていく気持ちも、藤井さんの気持ちも分かる！
アラフォーになって気づく、自分らしく生きるのがいちばんの幸せだということ。

ぐっときます。

フジイさん。
無表情で、目の動きもなく、
テンションもずっと変わらず、
何を考えているかわからない
男性のお話です。

そう言われると、
読む気失せます。よね。
違います。
物事の芯をしっかり見極めて
生きている男性なんです。
彼の発言や行動は、
筋がしっかり通っていて、
誰にも媚びず、
誰にも頼らず、
社会を俯瞰的に見て、
己を律しながら
人生を歩んでいます。

自分自身の醜いところを見たくない方は
読まないでください。
かなり、ぐっときます。
自分の言動が恥ずかしくなります。
フジイさんに全てを見透かされているように
なります。
かと言って、フジイさんは
他人を責めません。
淡々と黙々とそして粛々と
自分自身の世界へ戻っていきます。

特に大きな事件など起こりませんが、
気がつくと、フジイさんが救世主の
ような気持ちになってきます。
それぐらい魅力的な方です。
続きが気になるので、課金します。

かっこいい！

一見空気読めないのかな？
と思われがちな行動、言葉もありますが、自分に芯があってものすごくいいと思います。
こんな人になりたいな。

ネタバレ レビューを表示する

周囲に何を言われても揺るがない自分を持つことは難しいことだけれど、一歩引いてシンプルに考えることは大事なことのひとつかなと思わされます。

今、一番好きかも

なんとなく読み始めました。一気に行かず、自分のたまのご褒美にしています。ゆっくり、ときおり、繰り返し読んで味わいたい。ネームに頼らず、カットによる心理描写が映画的です。いやイラストレーター的か?　全然違うのですが、石ノ森章太郎を思い出しました。とても好きなので、電子版で読んで、単行本(紙)もそろえたい。名作の予感は読者は皆もってると思う。できれば映像化はしないで欲しい。ごめんなさい、そう思う人は多いと思います。伝わらないかもしれませんが、私なりの賛辞です。

私も藤井さんのマネをしています

私は50歳過ぎて転職しました。周りは年下先輩ばかりです。どういうスタンスで、振る舞おうかと思った時に藤井さんのスタンスを真似るととても楽になりました。とことん自分に正直にありたいです。