【ネタバレあり】「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。のレビューと感想

ルジェナとエーリクの薬草トークの時のテンションが可愛い…似た者同士というか…でも理不尽なことだって怒ってくれるエーリクにちょっとスっとする良い人に出会えたねルジェナ(´；ω；｀)

薬師の話面白いです

このお話、自分がとても好きなストーリー展開です。薬師が出てくる話が元々好きで、この世界観でこの設定は楽しすぎます。秘密の結婚の行く末が楽しみです。

まぁ最初はひどい話だなと思いましたが、そのおかげでエーリクに出会えた。だけど危なかったよね、凍死寸前だったんじゃない？少しヒヤヒヤしましたが、ルジェナには幸せになってほしいです。

よくあるパターン

よくあるパターンです。
偽装婚約者になるという・・。
先がよめてしまうけど、この手のお話が好きな方には良いと思います。

いい娘なのに

赤毛の魔女であることを差し引いたって何でこんな働き者で態度のいい同僚にあんな意地悪したんだろう。
仕事っぷりを評価しない上に濡れ衣まで着せられて突然クビに。
住み込みで働いていたので「今すぐ追い出されたくなければ、季節外れの木の実をこの籠一杯摘んで来い」と無茶な条件を出されひとり冬の山へ。絶対に無理な悪条件。
そこで遭難しかけたところを助けてくれた男性が、薬師かないやお医者様かなあれでも領主様？いいえ実は王子様！というシンデレラストーリー。
同情や一目惚れなどではなく、彼女の知識や技能を見た上でスカウトしてくれるのが気持ちいい。
手当を受け体調も回復し、王立研究所に職を得て、偽装婚約に協力する事に。
このヒロインは本当に有能で気立てが良く、目標に向かって一途に取り組むので安心して読めます。
絵柄も懐かしく優しい感じで、魔女や魔法薬の存在するファンタジーに合っていると思います。

勤め先の薬師工房長が代替わりしたせいで、クビになった主人公。
主人公は代々強い魔力を持った魔女の家系に生まれたが、魔力を持たないため周囲から役立つと軽んじられてきた。
でも、魔力の無さを補うために必至で薬草について学んできたため、実際は豊富な知識を持つ有能な人材だった。
王立研究所の責任者に見いだされてからの主人公の活躍が楽しみです。

地味だけどシンデレラストーリー

可愛いけど、顔晴り屋で健気で素直で前向きで、ホント非の打ち所がないのに魔法が使えないと言うだけで、あんなにも理不尽な扱い方をされても前向きにいきるルジェナ。普通たったらブチ切れてる（怒）だからなんだよね、あんな素敵で、優しくて、知的な王子様が現れるんだ！でも、まだ途中だけどエーリクって王家の王子なのでは？もうワクワクが止まらない。展開のリズムが小気味いい作品です。

工房は？

魔力はないし、仕事ができなすぎると工房を追い出されたけど、実はとっても仕事ができる子だった。
じゃあ何故、嘘をついてまで追い出したんだろう？

王子に拾われる

おバカ息子さんはヒロインの事何も知らなかったわけじゃないはず。住み込みで働いていていきなり息子にバトンタッチになったにしろどんな人かどうかくらい知ってそうなのに。これまたおバカそうな従業員に言われた通りに信じて。コイツは何も自分で見ようともしないし女の尻ばかり追いかけるダメ男か？と思った。実際ヒロインがいなきゃ店が回らない。

全体的な話の流れは有りがちかなと思いましたが、苦難にあいながらも前向きに努力を続ける主人公は応援したくなりましたし、主人公が薬草に詳しく調合の腕がいいという設定を言葉だけでなく具体的なエピソードで見せて納得させてくれる描き方もいいと思いました。続きが楽しみです。