4.0
女は強い
この作品には、ショッキングなシーンが多いので、心が繊細な人は慎重に読んでほしい。
ヒロインの゙プリシラは、元々とある国の゙王女だったのだが、祖国も家族も残酷なやり方で処刑されてしまう。生き残ったプリシラは敵のハリ王国の娼館集うサンミサへと送られて、○婦にされてしまう。抵抗虚しく、憎き敵国の男たちの慰みものに身を落とす。
他の虐げられた女性たちとともに、復讐を誓い、敵の男たちに反旗を翻して、地獄の゙ような娼館区域サンミサからの逃亡を試みる。
誰よりも美しく賢く勇敢なプリシラは巧みに敵の男どもを欺いていく。
プリシラは、亡き母の、「どんなに辛いことがあっても生きなさい」という最期の言葉を胸に、仲間の女性たちとともに、海を渡る為に、そして自由を手にする為に、その歩みを決して止めることはないのだ。
逃亡の道中は、罠があったり、追っ手に攻められて、幾度もピンチに陥る。ドキドキしっぱなしでページをめくる手が止まらない。
仲間が子供を出産するなどの予期せぬハプニングが起きてハラハラしたり、思わぬ心強い味方が加わって喜んだり、など退屈する暇はない。
この先、どうなるのか? 真実、この地獄から解放されて、無事に安寧の地に辿り着くことを、心から願わずにはいられない。
つくづく、女は強いな、と改めて思う。
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