【ネタバレあり】コータロー君は嘘つきのレビューと感想

作者さんにハマりました！！！

緒之先生の作品を何の気なしに読み始めた過去作、読んだが最後ハマって一気読み。
他作品も読んでみる、やっぱりハマって一気読み。
そして今作！
すっごく良く出来てるなーーーって感じで、全然終着点の検討がつかなくって、サスペンスのようなシリアス感(中盤から特に後半にかけて)とラブコメ要素の緩急の良さと、ところどころのセリフが刺さったり。

主人公みのりは裏表無くショートカットの似合う可愛らしい女子高生。
親の離婚で母親の実家のある田舎に引っ越して入学した高校で、テレパスであるコータローに出会い好きになる。
コータローは容姿端麗、6歳の時にテレパスである事を公表してからも自分にルールを課して周りとうまくやってきた。

紆余曲折がある中、物語の中でも何度か出て来た(最初はみのりが真香に言ったと思うけど)心で思っている事よりも、その人が口に出した言葉を受け取って的なセリフがあった。

一般的に心で思ってない事を口にするというのは、建前だったり社交辞令だったりその場を取り繕う為の場合である事が多く良くない意味で使われる事が多いと思う。

けれどこの作品がテレパスと言う能力(を持つ登場人物)を軸に展開していく中でのこのセリフには、なるほど〜と思いました。

他人から心を読まれているかも知れない、その状況下でそれでも相手を想って選んで発した言葉には、ちゃんと気遣いや思いやりの心があるんだよな〜と納得しました。

コータローやみのりのクラスメイト達も良いやつばっかりだったけど、やっぱり真香と梶間先輩が大大大好きでした〜

真香のクールさと、でも生い立ちから来る辛さを抱えて生きる人間らしさや、真香の力になる事をすごく自然に行動にうつす頭の良い梶間先輩。
とーっても素敵です。
恋愛関係は経験値不足ですっごい単純でわかりやすくて勘違い全開になったり調子に乗っちゃうところも大好き^^

作品が良過ぎて感想が全然まとまらないくらいには、100%推せる作品です！！！！！

引き込まれる

無料分だけ読んだけど、主人公と人の心が読める同級生コータローくんの恋愛物語…なのかな？コータローくんの考えていることがよく分からなくて、すごくいい人にも思えるし、でももしかしたら主人公を利用しているようにも見えるし、なんか腹黒いことでも考えているのかな？っていうよくわからない不安感も感じる…どんどん引き込まれる不思議な作品。

作者様の作品が好きで、こちらもやはり間違いないです。
メインの登場人物たちに人間らしさはありつつも嫌な子がいなくて、多く母のような気持ちで応援してました。
コタローがしっかりしているように見えて危うい感じにぐっときてしまいます。

１度読んだことあるけど、面白かったので2回目。
でも、実際本当にいたらやっぱり距離をおいちゃうな。考えてること駄々漏れは怖い。

ミステリアス

やばい。私は「ホケ〜」っと読める作品が好きなのに。ほんわかした癒やされる作品が好きなのに。なのにこんなサスペンスっぽい（？）作品を読み始めてしまった。
あ、でも、そんな私がこの作品から目が離せなくなってるのは、きっとみのりちゃんがほわ～ってしてくれてて、良い子で、そしてコータローくんもみのりちゃんに感じ良い話し方をしてくれるからなんだよな。
素晴らしい作品だな〜。（しみじみ）

感涙、、、！

最後まで読んでよかったです。。

ラスト近くなって本当に１話１話どう転ぶか分からなくて、完結したと知ってもしばらく読めなかったです。
怖くて笑。

↓ラストネタバレご注意。

最後、幸せになったのにどうしてお話が続いてるんだろう、何があるんだろうとビクビクしてたら、本当に意外な「返し」がありました。
そうなんだ、それでコータロー君は嘘つきと。。

日常が続く中に、やはり新しい・・が出て来て。
いや、そこは二人の子供を期待してたんですけど。想像で補えと？
でもいいです。
本当に本当に面白かった。この作家さん大好き。

素敵な物語をありがとうございました。

不思議な世界観

今時のドロドロな話ではないけどお気楽な学生ストーリーではない不思議な世界観
テレパスの男の子と正義モラルを保とうと自問自答する女の子のカップル
悲しい結末の予感も？

ストーリー展開が早くてめちゃくちゃ面白い！
いい感じにミステリーとやわらかいラブコメが混じった感じで始まるが、雲行き怪しく…コウタローは良い奴であってくれ！！！

想像を上回る展開の連続

作者さんが好きで読み始めました。
最初はオカルト的な話なのかと思っていたら、予想をはるかに上回るスケールの物語でした。
途中胸が苦しくなるほど切ない場面も何度もありましたが、一貫してブレないコータローくんの優しさがとても良かったです。
最後の最後まで「コータロー君は嘘つき」でした。

初めは、のほほんとした感じかな？でしたが、たまにミステリアスな場面が出てきて不信感や恐怖がじわじわと迫ってくる表現がとても上手く、のめり込んできています。
表情も分かりやすくて上手です。