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海街ダイアリーの続編というかスピンオフ。4姉妹の父親が亡くなった後、別々に育てられた兄弟のことが気になっていたので、その後が知れて嬉しい。
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海街ダイアリーの続編というかスピンオフ。4姉妹の父親が亡くなった後、別々に育てられた兄弟のことが気になっていたので、その後が知れて嬉しい。
海街 ダイアリーが吉田先生の作品との出会いです。姉妹の鎌倉での生活に起こるさまざまな出来事は、ワタシを釘付けにしてくれました。そのスピンオフ(なのかな?)のこの作品も無茶で読んでます。
振り回されただけなのに、人生が狂い、辛い環境や偏見に置かれ、それでも心優しくひたむきに生きてる彼らに、いろんな思いが湧き上がって、ずっと寄り添いたくなります。
文学だよね。鎌倉と別れて、もう一人のすずが、どんな風に成長していくのか。いきていかねばならないと、幼い弟を抱えて、考える彼にとても共感する。
海街…のスピンオフ的な話。身勝手な親や大人に傷つけられながら生きている登場人物が多すぎる…
いま一番新刊が楽しみな単行本です。胸に刺さるリアルな感情や痛みの描写は流石の吉田さん。山里の暮らしと静かに紡がれる言葉たちが優しくしみます。
海街diaryの四女「すず」の血がつながってない弟達の話。どうなったのか気になってたが、あの母親では、弟達もやはり大変だった。長男の方は、回りに恵まれ、宿の湯守見習いとして、頑張って生きている。人の優しさが、あたたかい。
観光客や都会人がイメージする田舎は美化されている。
実際は、狭い地域に何世代も見知ったの人間関係の中で生きているので、結構生々しかったりする。
この物語は、田舎のいいところだけでなく、そこで生きている人たちのリアルな人間関係や心情が描かれていて、チクリとするところもありつつ、切なくても愛おしい生活が描かれていると思う。
大好きな温泉が舞台のお話という事で読み始めましたがまさか海街diaryのすずの義弟の話だったとは嬉しい誤算。静かな温泉地の町での人間模様が繊細に描かれています。
吉田先生はヒューマンあり、ハードボイルドありと多才。こういう普通の人たちって描写しにくいけどリアリティーがあります。