恋じゃねえから
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あらすじ
40歳の主婦・茜は、ある日、中学時代に通った学習塾の講師・今井が彫刻家になったことを知る。彼が発表した「少女像」は、かつての親友・紫の姿によく似ていた。蘇る26年前の記憶、封印していた1枚の写真。そして私の犯した罪と願い。過去をひもとく現在の3人の運命が動き出す――。紙+電子累計135万部を突破した『1122(いいふうふ)』の渡辺ペコが描く、創作と性加害をめぐる問題作!!
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みんなのレビュー
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考えさせられる
今までドラマなどでよく美化されていた、生徒と先生の恋。この作品を読んで、考えさせられました。中学生は、生意気な事や一丁前な事を言っても、やはりまだ子供。まだ経験や知識が浅い子供。そんな相手に対し、同意があったから良しとしていいのか。相手は、まだ判断できる年齢ではないことを肝に命じなければならない。また、このような加害に対し、何年たっても、訴えを言ってもいいと思う。すぐには言えない事が、多くあると思う。
by ぼのすけ- 11
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5.0
茜と紫。過去と現在の姿の対比が心に留まる
続編が待ち遠しい…
女性2人の途切れてしまった友情が、ある1人の芸術家の作品によって再び息を吹き返す。女性2人の内の1人は、人間としての尊厳を取り戻すため過去の忌まわしい出来事から自分を解放させてあげたい。もう1人の女性は、友情のために、過去の自分の劣等感から脱して正々堂々と敵をぶち壊す?とにかく芸術家の男とそのパートナーが胸くそ悪い。by ぷうまん- 7
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4.0
感情の表現が巧みです
1122からファンで、早速読んでみた。
茜と同じく、今年40歳になる一女の母です。
第一話目から、立派な「中年」の入り口にいる
女性の、日常や人間関係や未来に対する複雑な
想いの表現が絶妙で、共感します。
昔はガサツなゴリラと自分を表する茜は
人並みに幸せな家庭を築いているのに、かたや
とても美しかった紫は明らかに訳ありな人生を
辿っている。でもこのへんも妙にリアルで。
今井先生の奥さん、こわいー。でも
こういう女性もいる、いる!
そんなに長く続きそうなお話ではなさそうですが、
この先の展開に期待します。
ちょっと捻くれた感じのタイトルがこの作者さんらしいです。
まだ様子見なので、★4で。by 虫歯ケリーちゃん- 3
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5.0
向き合うことの難しさを感じる
40歳になった主人公は自分を押し込めて壊しながら日々を生きていて、本当は変わりたいと思い続けていた。
中学時代の友人からのヘルプサインに気が付かなかったふりをしたことが頭のなかにあって、あの頃の自分が実は見逃したものがあったのではないかと友人に再び連絡をする。
誰かを一人にさせないことは誰かよりも自分変わるための行動。
読んでいてとても感情がもっていかれる作品。by ライオンハイ- 2
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5.0
忘れられない思い出とトラウマは裏表
小学校高学年から中学生くらいの時は、女子って、同じ年の男子が子供っぽく感じたりしてたと記憶している。
そこで、大学出たばかりの先生とか、塾や家庭教師の大学生などちょっと年上の男性に惹かれる…みたいな事は、ありそうだし実際に身の回りでもチラホラそんな噂は聴いたこと無くは無い。
でも、実際に中学生女子の親になって分かったんだけど、見た目と態度は大人みたいでも、まだまだ中身は、子供。
未就学児のましろちゃんくらいに…というのは大げさでも、やっぱり大人じゃないから、大人の言う事は、やっていいことみたいに思ってしまうところがあると思います。相手が大人だと、やってみようか、と言われたら何でもやってしまうって事。
子供で素直だから、自分がやったことないことをやられて、それは、好きな人としかしないことなのに、そんなこともわからない時に…と考えると、本当に怖い。
それを勝手にキレイな思い出に美化して、芸術作品にまでして…。
そんな気持ち悪いはずの透さんなんだけど、悪人、ではないと思ってしまう。
考えさせられる作品。みんなが過去のことから自由になる明るいラストになってほしい。by 960me 721- 0
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5.0