【ネタバレあり】PPPPPPのレビューと感想

天才の業、凡才の苦悩

ピアノの天才一家で育った凡才が、母の願いを叶える為、兄弟らに挑むお話です。
音楽で映像を観客に見せる、という破天荒な設定と各々のキャラクターに引力を感じながらも、最後まで物語を掴みきれずに読了しました。一応、才能があるとはどういう事か、凡人が天才と共存するには、などを描いた作品と解釈しています。

芸術に生きる人種とリアルに接点があった作者さんなのか、登場人物の個性が各々別ベクトルに突出していて、無茶苦茶なのに破綻はない(あくまで素人の感想です)。ちゃんと「ああ、こういう人なんだ」と伝わってくるのがすごいです。
絵は賛否分かれそうですね、マンガというよりアートを見る感覚で読みました。

ラッキーは日本の教育体制へのアンチテーゼ、社会の鏡という趣旨のコメントに出会い、腑に落ちました。もったいない終わり方ではあるけれど、作者が「ここだけは」と思うところは描いてあるように思います。特に母親のターン、痺れました。
掲載誌の性格から考えると、編集部サイドからも作者様からも、相当なチャレンジだったろうと拝察します。
読者側の読解力こそ鍛えられる一本かもしれません。

👍

ピアノの音のイメージがわく素晴らしい描き方で、世界観にひきこまれます！ストーリー展開もめっちゃ面白いです！

世界観が好き

音楽がテーマであるのに演奏中はまるで別の世界に入っているような感覚をうまく表せていて素晴らしい漫画だと思います。主人公のラッキーくんはきらきら星で壮大な世界を繰り広げるシーンでは迫力がありすぎて鳥肌が立ちました。

好き

メロミー大好き！
いい作品だったのに…
もしファンタ編がハッピーエンドで終わってたら盛り上がったまま連載続けられていたんだろうか
激重な感情を互いに抱く百合、および薔薇がすきならぜひ！
ほのかに香ってます(^^)

コンクールを総なめにした天才ピアニスト楽音に7つ子が生まれた。そのうち6人は才能に恵まれるが一人だけ平凡に生まれてしまう。

タイトルがすごく印象的。
ラッキーに対する父親の態度が虐待にしか見えない。
ヤバい。
教育の域をこえている。

どうか続きを…

とても面白くて8巻分一気に読んでしまいました。
かなり盛り上がってきたところで続きはないのか調べたら打ち切りとのこと…この後の展開が気になり過ぎています。
いつか続きが出てくれたら嬉しいです、待っています。

ピアノ沼にはまります

ピアノやクラシックのストーリーはこれまで数々の名作が生まれてきてはいますが、この作品の世界観にはのけ反りました。男性コミックで連載していて、すでに大変な人気であることにも驚きました。

好き

一人だけ凡才で、本当は7つ子なのにいらないとされた園田ラッキー。
母は病気で入院、親戚に預けられるも、ピアノを弾くことを禁じられて雑用を押し付けられて…つまりは虐げられた生活をしていた。
でも、母の願いを聞いたラッキーは本気でピアノと向き合うと決め、そこから離れ離れになったきょうだいたちとも再開していくことになる。
そうしてる中で、ラッキーに隠されたもう一人のラッキーを知ることになり…。

結構お気に入りの作品で楽しみにしてます！

好き嫌いはわかれるかも。

最初は絵柄がなれなかったのですが、読んでいるうちに大丈夫になりました。
それぞれのきょうだいとの対決も面白いです。

読み進めていくとタイトルの意味がわかってきます。