5.0
ジャックとエレナシリーズの集大成的な作品。二人はほぼ永遠の命を持っているけれど、心も持っているから、辛い辛い記憶も永遠に持ち続けなきゃいけない。だからこそ、二人が出会い、一緒に生きられる事が救いになっている。ラストで女王が霊廟に娘を引きずっていく様は泣けた。
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ジャックとエレナシリーズの集大成的な作品。二人はほぼ永遠の命を持っているけれど、心も持っているから、辛い辛い記憶も永遠に持ち続けなきゃいけない。だからこそ、二人が出会い、一緒に生きられる事が救いになっている。ラストで女王が霊廟に娘を引きずっていく様は泣けた。
秘密が有名な清水玲子氏ですが、私はこちらのシリーズ押しです。ジャックとエレナのアンドロイドが主人公とかもう凄い。
未来のロボット達の話。なんでもできるエレナの過去が切ないです。モニークと女王も。最後切なくなるところ含めていい作品です。綺麗な惑星や竜など絵がとにかく綺麗です。
美しく切なく悲しいお話です。
誰か悪い人がいた訳ではなかった。誰もが自分の立場を全うするために最善を尽くそうとした。
その結果の悲しい悲しい結末。
この物語の中で幸福になった人はいません。
でもすごく心を掴まれる。
人が人を愛する形がさまざまに描かれています。
永遠を生きるロボットジャックとエレナが未だ竜の住む惑星、セレツネワの二つの王国の勢力争いに巻き込まれます。
ロボットが人として暮らす未来の時代、
ジャックはエレナと出会ってロボット同士身を寄せ合って暮らしていましたが、ジャックはエレナを喜ばせようとお金の稼ぐためにセレツネワでの危険な仕事を引き受けてしまいます。
エレナは最初セレツネワと聞いて嫌がりますが、
先に行ってしまったジャックを追って仕方がなくエレナもセレツネワに行くことに。
2人はセレツネワの二つの王国の陰謀に巻き込まれていきますが、エレナは実は昔セレツネワで赤ん坊だった王女をすり替えた張本人で…。
最後、竜が隕石を呼ぶんだよ。というエレナの言葉通り、最後にセレツネワに隕石が落ちます。
死ぬことのないロボットの2人と対照的に、全てを死滅させる隕石のラストが衝撃的です。
絵が男女ともにとっても綺麗で、それでいてストーリーがかっこよく引き込まれます!あんな最強のロボットいたら、人間なんてすぐに狂わせてしまうんじゃないかなぁ!
懐かしい。学生時代に夢中になった作品です。絵とストーリーが本当に美しくて、イメージアルバムを今でも持っているぐらいです。カテア女王の最後、リアルタイムで読んだ時に号泣したのを覚えています
エレナとジャック、
どんなに辛くても死なないロボットの2人にしかわからない苦しみ。
ラストに向けて、どんどん切なくなる。
女王が、モニークの遺体を1人で引きずって王族の廟に連れて行くシーンが私には1番グッときた。
そして最後、エレナにはジャックが、ジャックにはエレナがいる事が一番の救いなんだ。
二人ともロボットなのか、一人は人間なのか、そんなことは、関係ないと読者に思わせるような素晴らしい表現力で、二人の切ない気持ちを描きます。