紅一献!~恋、ひとしずく~

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あらすじ

その「一粒」「一滴」には熱い魂が宿っている!大手コンサルティング会社のバリキャリから一転、地元の秋田で個人コンサルを始めるも上手く行かない主人公・紅(べに)は、祖父のツテで今にも潰れそうな酒蔵の再建をすることになる。初めは日本酒に興味なんて無く、しかも酒蔵の杜氏である元同級生・コウジは経営の「け」の字も知らないようなポンコツぶり!こんなのなんの勝算もない…。そう思っていた紅だが、酒造りに向き合っていく中でだんだんとやる気に火が付き―。ついに、コウジの長年の「夢」である、とある製造困難な日本酒づくりに挑む決意を固めて再建に乗り出していく…!

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    第6話 励ましの甘酒(1)
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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    地元民から一言

    お店がどう見てもカネトク酒市場wwwwwwwwwwwwwww

    作者さんは大曲の出身なのでしょうか。
    冒頭でもワインの話から始まりますが、ワイン好きならあのお店に行かれるのも分かりますね。
    店主さんはソムリエでありながら、日本酒も詳しく、各蔵の仕込み水が軟水か硬水かまでを把握してるという達人級の酒人です。

    ストーリーとしては、紅麹では無いですが、自分達の酒造りで蔵を立て直した新政に、銀行のコンサルティングが入って、経営を立て直された両関が掛け合わされたようなお話でなかなか興味深く思いました。最後まで見てみたいです。

    ただ出てくるキャラの我が強過ぎますかね。まぁ秋田県人奥ゆかしいですけど実は負けず嫌いですからね。

    大仙市で赤いお酒は、古代米を使用した出羽鶴があるのでお勧めです(^_^)v(宣伝)

    • 17
  2. 評価:4.000 4.0

    期待!

    ネタバレ レビューを表示する

    東京で経営コンサルティングとして働いていた主人公。
    大手取引先からのクレームを受け、会社を辞める事に。その上彼氏が浮気をしてしまう所を目撃する所から話はスタートする。
    秋田の実家に帰り、フリーのコンサルティングとして働こうとするが現実は中々厳しい。
    そんな中、祖父から友人が経営する酒造屋の立て直しを頼まれる。
    日本酒とは?という所から進み、どう主人公が策を捻って酒造屋を立て直していくのか…

    と、こんな感じの話。
    主人公は漢気のあるバリキャリウーマン。
    消費者に寄り添いつつ、そして媚びを売る所は売って購入意欲を沸かせるのはなんだかグッときた。
    こんなんやられたら酒好き、もしくは日本酒好きはつい手元が緩んで購入してしまいたくなるし、購入してしまう気持ちを見透かされてるよう。
    そして大手ライバル店から喧嘩を売られ、これからそのライバル店にどう爪痕を残すのか…。

    お酒好きなら見ていて心が躍るかもしれない。
    そして何よりお酒がたまらなく呑みたくなるのは否めない。
    お酒の肴として続きを呑み…いや読んでいきたい。

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    冒頭一気に落ちた所から這い上がる

    ネタバレ レビューを表示する

    主人公が東京で仕事も恋人も失い、田舎に帰る。
    個人で仕事を取ろうとするも相手にされず、プライドまでボロボロに。
    という始まりなのに、悲壮感がなく、逆に主人公の逞しさを感じさせられる。
    杜氏となった元同級生の酒造再建を請け負うことになり、その手腕を発揮していく過程で、
    日本酒や杜氏の思いなどを知っていく。
    今後は元同級生の酒造りに真摯に向き合う姿に惹かれていくのでは?
    仕事で頑張るだけの話ではなく、
    元同級生との関係が今後どうなっていくのかも期待したい。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    日本中の紅とコウジたちへ…

     正直、お酒は呑めるほうではない。はっきり言って、下戸。それにも関わらず、地酒?クラフトビール?地ワイン?みたいな「その地域で一定量しかつくっていないお酒」が大好き。呑めないくせに頼んだり、購入して無駄に保管したりするもんだから、ある意味プチ道楽。
     なぜそんなことをするかといえば、大手メーカーにはない独特の風味が、それらにはあるから。う〜ん、同じ具材、同じ市販ルーを使っていても、それぞれの家庭で微妙に味の異なる美味しいカレーライスみたいな…?その、ちょっとした「旨さ」の違いを求めて、ついつい呑めない「地元のお酒」を購入してしまう。
     でも、この「紅一献」を読んで、自分の投資も、決して無意味ではない気がしてきた。呑めない自分が、地方の小さな蔵で生まれたお酒たちに感じていた「風味」や「旨み」、それらを生み出すために、どれだけの手間と時間と情熱が傾けられているのか、この作品を読むことで想像することができる。きっと、日本中の酒蔵や醸造所で、コウジみたいな人たちが、唯一無二を造り出すために努力し、紅みたいな人たちが、それを支えているのだろう。
     ああ、呑めないのに、呑みたくなってきた。先日勢いで買ってきた、地元ワイナリーのボージョレ・ヌーボーでも開けるか…呑み切るのに、3日は掛かるけれど…。

    by Mayaya
    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    酒蔵×コンサル、おもしろい

    社会人なら多くの人が感じたことがあるであろう理不尽さが冒頭に…!
    仕事において曲げられない信念や誰かと共有していきたい理念を、おそらく登場人物の誰もが持っているんだろうなぁと思いながら読みました。
    紅に共感できる部分が多々あり、自分自身の過去の経験とも重なってちょっとうるっときました。
    絵がとても丁寧で上手で読みやすいです。
    個人的ですが、田園風景を見ると風に揺れる稲の音と、吹奏楽の『稲穂の波』が聴こえてくるようでした。

    • 1

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