あらすじ

どうしようもなく、この香りに惹かれる――。サラリーマンの岡野仁良は“自分への感情が香りでわかる”能力に苦しんでいた。無関心は無臭、嫌悪は悪臭、好意は強烈な花の匂い…けれど弟の友人、沓掛悟からは、他にはない、とてつもなくいい香りがする。生活スキルゼロの仁良は、そんな彼を家事バイトとして雇うことに。料理も掃除も完璧にこなしていく悟だったが、実は初めて会った時から仁良へ想いを寄せていた。そうとは知らず無防備に心を開いてくる仁良に、悟の想いが溢れた時、その香りが甘く濃く変化して――!?孤独な美形大学生×匂いで感情がわかるお人好しリーマン。香りが結び付けた二人の物語。描き下ろし付き。

みんなのレビュー

4.0

2021/11/14 23:29

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かわいくってきれいな男の子二人の恋物語。

高校時代から友達のお兄ちゃんに憧れていた男の子。過去に親に恵まれず、よくこんなにまっすぐいい子に育ったなあと感動すらおぼえるほど素直ないい子。必要に迫られて身につけた料理や掃除の腕は家政婦並み。
一方、お兄ちゃんは、他人の発する匂いから、自分に対する感情が悪意なのか好意なのかがわかってしまう特殊な能力の持ち主。ただ、いずれも強烈な匂いで、長い間近くにはいられない。
自分に特別な感情を抱いていない人は、無臭。
今まではこの3種類しかなかったのに、なぜか弟の友達だけは、いい香りがする…。
社会人になり一人暮らしを始めたお兄ちゃん。家事全般ができず、しょっちゅう実家に夕食を食べに帰ってくる。たまたまそこに居合わせた弟とその友達。見兼ねた弟の提案で、家事上手な友達がバイトで家政婦代わりの仕事をすることに…。

この二人が近づいていく過程が、もうたまらなくドキドキします。
そして、最後はハッピーオーラに包まれます。

ただ、お兄ちゃんの特殊能力については、友達は知らないまま終わるんですよね。不思議がってるのもまたかわいいんですけど、知ったときの反応も見たかった。
この二人の物語をもっと読みたいです。

by tata4
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4.0

2021/07/28 15:50

上品で読みやすい

数年前に知ってから本庄さんの作品はほぼすべて読んでいるのですが、本作は本庄さんらしい自然な展開、絵とお話の上品さや清潔感に加えて、登場人物みんなの優しさが絡み合う読後感がとてもいい作品でした。
香りで感情が分かるファンタジー設定はきっかけに過ぎず、不思議は不思議のまま解決するのですが、それでも違和感なく漫画家さんの構成力の技術を感じます。

by pri
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4.0

2021/04/11 11:16

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タイトルのわりに、フンワリほのぼのしたお話でした。一人で生活することを強いられた攻めが、友達の家庭に救われます。このお話を読んでいると、普通であることは幸せなんだと思わせてくれます。攻め(友達の兄)も他の人と少し違う嗅覚で人と深く関わらないでいました。この二人の幸せが続いて欲しいです。

by 匿名希望
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4.0

2021/04/02 20:01

匂いって大事

匂いで感情を感じ取れるという特技？を持っているために、結婚＝匂いとの戦いとなっていて面白かったです。誰だってトイレの芳香剤の匂いの人とはご飯食べたく無いですし。

寝ている悟の匂いを我慢できずに堪能してしまうシーンはニヤニヤしてしまいました。

by かこたんちゃ
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5.0

2023/09/03 23:38

悟が辛い状況から抜け出し幸せを掴めて良かった。めちゃくちゃイケメン。ひとよしも本当お人好しで、弟もめちゃくちゃいい子だし、悟はこの出会いがなかったらどうなってたんだろう

by あきさみよみよ
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