ホムンクルス
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あらすじ
新宿西口で車上生活をしている主人公・名越は、持ち前の虚言癖のためか、他のホームレスの中にとけ込めない日々を送っていた。そんな彼の唯一の楽しみは、車で気ままに走るドライブ。だがついにガス欠となり、お金も底をついてしまう。そんなある日、名越の前に不気味な男が現れて、彼に声をかけてくる
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みんなのレビュー
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異常な表現力
頭蓋骨に穴を開ける「トレパネーション」手術を受けた男の話。
手術後、主人公は他人の深層心理みたいなものが視覚化して見えるようになるのだが、その表現が圧巻である。
水木しげるによる妖怪の表現とか、ジョジョのスタンドの表現とか、「見えざるもの」を魅力的に描ける、というのは漫画の素晴らしい利点のひとつだと思うが、本作のホムンクルスのインパクトも凄まじい。
ホムンクルスは一貫して不気味でグロテスクな存在として描かれるが、闇雲なグロテスクではなく、人間の本質的な弱さや醜さを具象化しているようで、なかなか巧妙に練られている。
江戸時代の頃、日本で描かれた妖怪の絵というのは、そこから人情や世相を読み解く「絵解き」の側面があったが、私は本作のホムンクルスを見て、その妖怪画を想起した。
トラウマとコンプレックス、主体と客体、内面と外面、といった人間存在の根幹に迫るようなアプローチをしている作品だが、そのあたりは難しすぎて、私の頭脳ではキャパを超えてしまった。
ただ、そういう小難しい話を抜きにしても、普通ではあり得ない表現に成功した漫画として、一読の価値はあると思う。
途中、ちょっと迷走する期間が長いのは気になったが、考えてみれば、主人公自身が終始迷走しているような漫画なので、それはそれで、作品に相応しいのかもしれない。by roka- 9
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5.0
意外と考えさせられる
ホームレスだった主人公がお金のために頭蓋骨に穴を開ける手術をうける事に。術後から人間がホムンクルスと呼ばれる別の形に見える様になって、それはその人達の抱えるトラウマや心の闇から作られたもので…。無料分だけ読みましたか、今の所主人公は人々をトラウマや心の闇から解放する手伝いをしています。人々が抱える傷は様々で、その分いろんな形のホムンクルスがいてとても考えさせられる内容です。面白い!主人公もホムンクルスが出来てきているし、主人公に手術をした男性もホムンクルスがあって、その人の正体もまだ不明なのでどんどん面白くなるんなろうなと期待して課金したいです。
by りんごのパイ- 0
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5.0
ホムンクルスとは
軽い気持ちで読み出したけど、
最初は何が何やら?
名越はなぜホームレスまがいのことをやっているのか?
伊藤学はなぜ彼に頼んだのか色々気になります。
でも、手術によって
『ホムンクルス』は、対象が持ってるトラウマや闇が具現化したものが
視えてるのであれば、手術は成功ということなのであろうか?
そして名越自体にもきっと何か心の闇みたいなものあるのだろう。
ストーリーは、ゆっくりとじっくりと進んでいくので
緊張感が始終漂います。
どういうラストにつながっていくのか、想像していくのが非常に
愉しみな漫画です。by Victoria&- 0
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4.0
面白いと思います
毎日無料が多かったので読み始めました。
なかなか、話が進まないなぁ…と思って読んでたんですが、万引女高生の途中で終わってしまいました。
この話だけでもと思い続きを購入して読み進めています。
作者の方の想像力が素晴らしいと思います。トラウマ?はジョジョのスタンドみたいな感じもしますが、トラウマの原因が『ロボット』だったり『砂』だったり。
私の様な凡人には思いつきません笑
ほんと、漫画家さんって凄いです。by ロヒ様- 1
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5.0
金のためにトレパネーションをすることになった男の話。当然、いろいろ不可解なことが起こる。連載当時雑誌を買っており、最終回も満足した覚えがあるが、そこに至るまでの詳細は覚えてない。読み返すと今でもやっぱり面白い。元の構図で読みたい気持ちがあり、ここで読み続けるか、他サイトに移るか、紙媒体を大人買いするか迷うところ。今後どれだけ読み返したくなるか、無料分を読みながら考えよう。
by 指さし確認- 1
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4.0