5.0
緻密で仄暗い 美しいストーリー
二周読むと、味わい深い場面がいくつもある
たとえば
アンドリューからヘルタに向けた
「私が死ぬまであなたは私のもの」と言う言葉も、初めみたときは幼稚な彼女の所有欲しか感じとれない台詞だが、
はなから自死するつもりだったことを踏まえて読み返すと、『せめて』が脱落した文であり、自分の死後はグレイスから自由にしてあげるという想いなどが読み取れ、切なさが込み上げてくる
絵も大変美しく 良作だと思います
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