5.0
依存症との闘い
性の問題だけでなく、様々な依存症は絡み合っているという。
主人公のツシマ君は、性行為だけでなくアルコールにも依存。
彼は幼少期の父親からの身体と性的な虐待から自分を慰めないと眠れないという精神構造となって、そのまま第二次性徴を迎えて性的依存(女性依存)を深めていく。
そして中年期になって問題行動はピークとなり、精神科受診して自身が性的依存症と知る。
それからの自助グループでの回復の過程は、読んでいるこちらも辛くなるぐらい壮絶で、ツシマ君には頑張ってほしいと思った。
依存症は一生付き合っていくものであり、自分の癖や認知の歪みをしっかりと自覚することが大切だとわかった。
もし作者の方が当事者なのであれば、よくぞ頑張って描いてくれたと労いと感謝をしたい。
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