5.0
運命の赤い糸
すごく素敵なお話でした。
私自身は主人と赤い糸で繋がっていたかのような出会いをして今に至るのですが、でもそれってあくまでも「赤い糸が存在する」というロマンティックな仮定の下で自分の恋愛を表現しただけのこと。ある種の妄想だから簡単に「赤い糸」とか言えるんですよね。
でももし、この話のように赤い糸を本当に見える人がいて、それがもし私だったらと考えた時、今主人とは赤い糸で繋がっているかどうかを知ることは正直怖い。
何故ならもし繋がっていなければ、もしかすると主人とはこの先離れ離れになってしまうかもしれない…
そんな風に考えた時、運命の赤い糸の存在に怯えて左右されて生きる主人公の気持ち、妙に胸に迫って苦しくなりました。
ハッピーエンドで終わりましたが、この先主人公が本当に幸せになれるところまで読まずにはいられません。
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