4.0
再読しても泣いてしまう
構成も文章のクオリティもとてもよかったです。イラストも美麗で、作品の世界観をさらに高めていた気がします。
ヒロインがヒーローに別れを告げる場面、出産後目覚めないヒロインにヒーローが涙ながらに語りかける場面、再読しても泣いてしまいます。
☆4にしたのは、
ヒーローの相棒が育ちも性格もいい有能な人だけど、その人にクセのある女性への恋愛設定は入れなくてよかったのでは…と。お話全体がいろいろ濃いので、そこまで入れちゃうとちょっと濃度が濃いかな…。
それと、引きこもりで臆病で家のこともしてこなかったくらいの世間知らずなヒロインが、孤児院設立に向けて最初から順序よく抜け目なく動けていたのが疑問です(苦笑)。そこまで有能なのはなぜ…? というちょっと違和感。
あとは、ヒロインは隣国の王弟殿下の孫なのに、お爺様との交流はなにもないのかな? ヒーローのお姉さんもその後会えたのかどうかも気になります。それぞれ一文程度あれば納得感も出たのにな、と。最後のヒロイン父のあっさり感も物足りないかも。
それでも、全体としてとてもいいお話で満足です!
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