5.0
愛すべき
本当に、いくつになっても、娘は娘、親は親なんですよね。30になった主人公が家を出なかったのは、心配だったんだろうな、お母さんのことが。
- 0
本当に、いくつになっても、娘は娘、親は親なんですよね。30になった主人公が家を出なかったのは、心配だったんだろうな、お母さんのことが。
この作品を読んでみようと思いました。私に子供は居ませんが。
女の子の育て方って難しいのだと想像します。
つまり、ある程度親が「かわいい」「綺麗だ」という肯定的な言葉を使っていかないと、
自分の中に「自分は大切」という気持ちが育たないと感じます。
大人になった時に、「緩慢な人」にさせない為にあえて誉め言葉を使わないと、どうなってしまうか。
そのことの重大性をこの作品はおしえてくれます。
勿論、緩慢が過ぎれば、どんなに美しい人でも、人から世間から嫌われます。
そのバランスを学んでいくのは、人間関係の中にしかありません。
人として最初の人間関係を結ぶ場は、「家庭」。その家庭の在り方の重要性を感じずにはいられません。
もう絵がついている小説を読んでいるみたい。
ずーっと読んでいるだけで気づきと学びがいっぱい溢れてくる作品。
他の作品も大好きで女性が主人公は珍しいですが、母との関係がとても細やかに描かれていて、切なくも引き込まれました。
最初のお話で主人公のお母さんが
あまり好きになれないと思った。
最後のお話で、お母さんの母親(祖母)の
育て方が原因だと分かり、それまでの
言動が府に落ちました。
お母さんも、お祖母さんもいきなり
お母さん、お祖母さんとして生まれて
きたのではないですもんね。
娘として生まれ、育っていくなかで
楽しい経験、傷つく経験もあって、
自分のなかに価値観が出来上がって
それらを娘たちに教え伝えていく。
私が毒親、毒祖母に育てられたので
色んな感情が呼び起こされました。
絵が綺麗でスゴく芸術的で
絵が綺麗な作品に弱い私にはどストライクでした!!!
内容もとても惹き込まれるのでおすすめ
これは女性なら誰しも自分に照らし合わせて読んでしまう作品ではないかなぁ。母と娘の関係は愛情だけでは割り切れない、そんな何かが絶対ある。と思う。
ストーリーがたまりません。短編だけど深くて、人間がよく描けてるなあって思います。漫画を持ってるけど何度でも読みたくなる。
大好きなよしながふみ先生の作品。とにかくほんとに絵が綺麗で、カラーページは圧巻。
母の話、娘の話。どちらも経験してきたいま、とても染みます。
母親と娘の関係は独特ですよね。母と私、私と娘、どちらも作品と通じる部分があり、心の機微を描くテクニックは流石です。