【ネタバレあり】[小説]八月三日のレビューと感想
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苑生先生の作品を渡ってきてたどり着きました!
BLの小説初めてだったのでなんだか新鮮…!
漫画の方もそうですが、とても言葉選びが素敵なので小説もとても良かったです!
暑い夏の綺麗なお話。
まだ全部読み切れてませんが、ゆっくり読んでいこうと思います。by 。。。匿名- 0
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4.0
苑生さんの挿絵に惹かれて購入しました。
記憶障害という重い内容で読んでて辛くなりがちでしたが、文章が柔らかく、今風の話し言葉で書かれているので、その点は読みやすかったです。
日記に日付と食事内容だけが書かれている箇所がありましたが、メニューを見て食欲が少しずつ出ている事を伺えた時は嬉しかったです。
主人公(彼女もいるしノーマルなはす)が初対面時から白崎の事を色目で見てるとか、現実介護士がここまで1人の患者に入れ込むのは無理じゃないかとか、?と思うところもありましたが、
タイムスリップして白崎を助ける方向に動いた時はホッとしました。
結果白崎は事故を回避出来たけど、
代わりに誰かが施設に入所してたりしないのかなとか、反対に主人公が脳障害患者になって白崎がお世話してたりしてとか、現実で再会した2人は今後進展しないのかなとか、色々自分でアフターストーリーを考えちゃいました。笑
とにかく色々考えさせてくれた印象に残る作品でした。
BL要素は少なく、主人公が密かに想いを寄せているだけでした。by はるまきak- 0
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5.0
シンプルで爽やかなラブストーリー
文体もストーリーもとてもシンプル。
読みやすくて良い。
するすると読み進めていくうち、その簡素さが効いてくる。
本編に出てくる、よく考えられて作られている消化に良い食事(食事描写の優しいこと優しいこと…)のように、すんなりと体内に入りじわじわと広がってゆく。
このお話、おそらく体に良い。
起きた(起き続ける)悲劇に反してそれを取り巻く世界は優しい。
その寒暖差で泣いてしまう。
あとがきの"奇跡ではない"にも少し泣いた。
どのキャラクターも、きちんと素直に誠実に、たまに抗えずに凪いでも、生きていた。
好きです。
ありがとうございました。by c.h.i- 1
5.0