5.0
久しぶりに読んだ良作
久しぶりに良い作品を読みました.20代でも40代でも、迷う.わたしは正しいのか?あの人みたくなれないのか?
そうやって生きていくのはダメじゃないよ、と言ってくれた作品です.
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久しぶりに良い作品を読みました.20代でも40代でも、迷う.わたしは正しいのか?あの人みたくなれないのか?
そうやって生きていくのはダメじゃないよ、と言ってくれた作品です.
愛煙家、事務職、自分に自信がない…まるで自分の事のようで、ヒロインに感情移入して無料分を読みました。
煙草を吸う自分をみせられない、なかなか自分に自信の持てない主人公とおもったことを割りとずばっと言うキャラクターとの絡みがおもしろい。
私も愛煙家で、結婚してからも一服が唯一のストレス解消なので惹かれて読み始めました。
吸わない親や世間体の圧を意識して、喫煙を隠していた時の気持ちもすごく解ります。
喫煙が肩身の狭い時代ですが、家で家族に影響のないように吸って、今はまわりに隠すこともなく、罪悪感も感じなくてよく、自然体で充実した日々です。煙草は、顔色を伺い考えすぎて自信のない自分にとって、自由を得た象徴だったように思います。
自然体になれた時、自分らしさがまわりと響きあうのだと。しみじみと共感する作品でした。
主人公が、ヒロインとの関わりをきっかけに、社会に根強く残る差別的な認識による女性の生きづらさへの向き合い方を変えようとするところから物語は始まる。
生きづらさの象徴、そして主人公の心情の表れであるタバコは、ヒロイン二人の繋がりのきっかけや主人公のエネルギーの源という大きな役割も持つ。
タバコを吸う主人公の表情は魅力に溢れ、何度読んでも見飽きることはない。
ヒロインとの関係から生まれる表情からも目が離せない。