【ネタバレあり】あしたあさってそれからいつかのレビューと感想

ひと夏の恋にはしない

古民家カフェの店長の秋と、夏休みバイトの駿介のお話です。駿介はまさに爽やかな好青年という感じで、誰からも好かれる人懐っこさと、好きなひとには自分の気持ちを真っすぐにぶつける男っぽさもあり、ゲイとかノンケとか年上とか年下とか関係なく、信頼できるキャラでした。それに引き換え秋は、こんなに好かれているのになにを不安に思うの？というくらい心配性で、最初の男が悪かったせいか、ゲイである自分を否定しがちで…ちょっとイタイくらいでした。元カレが引っ掻き回してくると、駿介は気にしないのに気持ちを乱されてしまう秋だった。でも駿介のお陰で、自分が思っているほど周囲は気にしていないこと、暖かく受け入れてくれる人がいることに気付く秋だった。

すてき

大きな傷を心に負うとなかなか抜け出せない。
しんどい。
セーブをかけてしまう。
そこから救い出してくれる人と出会えて心から良かったと思える作品。

泣けるのだけど…

一途な俊くんに対して、黒田に引っ掻き回されて勇気が無くなり別れを告げる秋君に少しイライラ。
BLの王道のストーリーですね勝手にカムアウトする黒田にもイライラ。。理解あるお父さんは素敵。

駿介君の一途な純愛にドキドキします。
又秋君の未来が沢山ある駿介君を
思うが故に、身を引こうとする優しさも
ギュッときます。
東京に会いに行く秋君の頑張りに
乾杯です

優しい

最後に秋が自分が優しい世界にいるんだと気づいたのだけど、このお話そのものでした。普通なら1番難関な父親が理解してくれてたり、何より駿介の優しさ。傷つかないわけじゃないけどそれを決して相手にぶつけるわけでもない。そんな彼を信頼して父親はずっと縁を持ち続けたのだろう。Ｈは途中と最後に少しだけどこのストーリーには充分。

作者さん買いです

すごくきれいな絵で、ストーリーも身近なところで身近な悩みとか喜びとかを丁寧に描く作者さんで、すごく好きです。エロの部分は殆どないけど、それでも楽しめます。

作者さんの｢天井の下に恋｣が好きで、その流れでこちらも読みました。秋や駿介の気持ちが丁寧に描かれていて途中切なくて辛くて涙が出る場面もありました。でも、秋の周りにはとても温かい人達がちゃんといて、幸せになれて良かったなぁと思いました。孝之も酷い奴なんだけど、最後だけはいい奴でした。ほっと温かい気持ちになる読後感でした。

ゲイであることに後ろめたさがある秋さんと、ノンケなのに秋さんに惹かれて付き合うことになった駿くん。惹かれあってる２人にピリっとスパイス効かす黒田。黒田めーって思っていたんですが、最後に秋くんの背中押してあげるところで、ホッとしました。
初めから最後まで素敵な空気感です。
続きないかなと期待しちゃいます。

ほっこり感動

ネガティブになってしまう秋の気持ちも分かるけど
時々じれったくなるので
駿介の天真爛漫なポジティブさに救われる

この作者さんらしい癒し系

作者買いです。
ゲイの方がノンケの同性と付き合う難しさを描かれていて、
泣きそうになりました。でも、ノンケの方がすごく秋さんの事を好きで、
大切にしているので、2人が幸せでよかったと思いました。