【ネタバレあり】[小説]アラビアン・ウエディングのレビューと感想

アラブものでありながら幼馴染もの。斬新

ゆりの先生が手がけるアラブシリーズの第2弾です。時系列的には、プロポーズが先ですが、これのみでも楽しめます。

攻】アラブ王国の第五王子。幼い頃に受けに一目惚れして以来、なんと十五年の片思い。

受】アラブ人と日本人のハーフでこちらも王族。攻めの隣国の王子ですが、事情によりかなりの箱入り

受けも王族というのが味噌で、日本の一般青年とアラブ王のストーリーとは、一風違ってきています。

実質幼馴染ですし、互いに身分を隠してですが、長らく丁寧な交流があった。
二人にしか分からないやり取りなど、一昼夜では築けないだろう絆が上手く描かれています。
同じ王族だから、アラブの世界に生きてきたから愛していると言うわけでは全くないのですが、身内に対しての推奨のようなものも感じ、それが萌えました。
従者も受けを殿下呼びですし、怖がらせてはだめですよ！と攻めに助言したり全体的に乗り気。

受けの箱入り故の鈍さとか、世間知らずな感じも、一般青年受けとは少し違って可愛らしく、王族受けに目覚めた一冊でした。おススメです！

作家様買いです

今作も間違いなく楽しめました。出会いが幼い頃からという設定も、ある事情から女の子として暮らす受けさん。長い間一途に探し求めて想いを遂げる攻め様に、ぼーっとなります。策士なのに受けさんだけには自信がないところとか、ほのぼのとします。

姫として育てられた王子と、隣国の王子との物語。
幼い頃に出会い、一目惚れしてからずっと一途に思い続けるなんて…いいなぁ✨
箱入り娘(息子)なのに腕っぷしが強いという設定なんですが、どうやってこっそりそこまで強くなったんだろ？…と気になりました。