【ネタバレあり】かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。のレビューと感想

あやかしが生き生きと描かれていて

祖父が亡くなって一カ月たった。施設から引き取って葵を育ててくれた祖父は、一生を自由気ままに生きた人だった。祖父の遺品に老舗旅館の前で写した一枚の白黒写真があった。小さい頃から妖が見えた葵は、母親から疎まれてボッチだったが、祖父もまた妖が見えるどこか浮世離れした人だった。葵は妖に付きまとわれると食べ物を与えてやり過ごしてきたのだが、ある日赤い鳥居の下にいた鬼面の男に、せがまれて自分のお弁当を渡してしまう。帰りにお弁当箱を回収に行くと、手ぬぐいが置いてあり、その手ぬぐいを見ているといきなり鬼面の男に、妖の住む世界、隠世「かくりょ」に連れて行かれてしまう。男は隠世の老舗旅館「天神屋」の大旦那の鬼神だったのだ。

これが本当の鬼嫁か？笑

あやかしの鬼さんのお嫁さんになってしまった人間の女性が、自分にできることを見つけて居場所を作っていくお話しです。
オリジナリティのある設定と展開で、楽しく読ませていただいています。
なかなか甘い空気にはならず、睦ごと展開もないんですが、お互いを大切に思ってくる感じとか、なかなかもどかしくて、それを楽しめています。
お嫁さん、幸せに生きていって欲しいなぁ。

おじいさんの、とんでもない約束から、かくりよの嫁にさせられそうな葵。自分のできる事を探して、その状態から自分の力で抜け出そうとしているところが健気で、応援してしまいます。

ファンタジーですが、ストーリーの一つ一つがとても丁寧な展開で、大人でも楽しく読めるお話です。
絵もキレイだし、アニメ化もしてます！

アニメ化、小説化も納得の面白さです。
ストーリーはややありきたりな様な気もしますが、とても丁寧な話の展開で、大人にもオススメなファンタジーです。

妖が見える葵は肝が据わってて優しいですね。河童たちにおにぎりを作ってあげるなんて。でもそれがアダになったのかしら。妖の世界に来ちゃいましたね。

違う作品が面白かったので、作者繋がりで辿り着きました。
こちらの作品も面白いです。
まだ最初の段階ですが、おじいさんはかくりよの世界で生きていけるように、色々孫に教えてたのかな？

最初みた時に千と千尋に似てるなあと思ったのですが全然違いました(笑)料理の話がちょいちょい出てくるのですが、参考になります。面白いです。

お料理美味しそう

葵の作る料理が美味しそうです。あやかしたちも葵の料理の癒されて、だんだんと心を開いていく。亡くなった、おじいさんのキャラが強烈ですごすぎるかくりよの有名人。最後に無事に大旦那様の花嫁となるのか、借金は返せるのか、見どころ満載です。

ご飯が美味しそう

妖の世界が珍しくて面白く読んでます。出てくるご飯が家庭料理で美味しそうだなといつも食べたくなってしまいます。